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MoguraVRのゲームとって出し 第91回

未来のDJをVRで体験!?

DJプレイがVRで楽しめる音ゲー「Electronauts」

2018年11月02日 15時15分更新

文● Mogura VR

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 今回は、宇宙船の中で現実には存在しないような機材を使い、用意された楽曲でDJプレイを楽しめるというユニークなVRソフトウェア「Electronauts」を紹介。日本語には非対応だが、実際に操作しながら基礎を学べるチュートリアルが付属しており、操作も直感的なため音ゲーのようなノリで気軽に楽しめる。一方でゲーム的なクリアの概念はないため、好きな楽曲を好きなだけプレーできるようになっている。

 楽曲の数は約40曲。曲名とジャケットを見て選ぶのはもちろん、エレクトロハウス、ドラムンベース、ダブステップといったジャンル名や、アーティスト名で選ぶことも可能。これらの楽曲の構成要素は独自の「Music Reality Engine」によってインタラクティブに扱えるコンポーネントへと変換されており、これを自由にミックスして自分だけの楽曲を作り上げるというのが基本的なプレー内容だ。

 楽曲を選ぶとワープのようなエフェクトとともに演奏用の空間へ移動。空間は宇宙船の内部を思わせるものから電脳世界的なもの、サイケデリックなものまで楽曲によってさまざまなものが用意されている。DJ用の機材は置き場所が3つあり、各機材を表すキューブを置くことで機材を取り替えることが可能。3つを自由に組み合わせて利用できる。

 プレーの基本は「Backing Track」でイントロ、ドロップ、バウンス、ブレイクといったバックトラックを選んで鳴らし、ドラムパッドのような「Orb」をハンドコントローラーにより操作するスティックで叩いてメロディなどを奏でるというもの。Orbはクオンタイズが効いており、どれだけ自由気ままに叩いても、演奏として様になるのが気持ちいい。さらにコントローラーのトラックパッドを押し込みながら演奏することでシーケンサーにフレーズを記録でき、これを利用して楽曲を作り上げていく。

 使える機材は楽曲によって変化し、演奏用の機材としては木琴のように叩いて奏でる「Laser Harp」も存在。こちらもシーケンサーで演奏を記録できる。さらに演奏のみ可能な機材としてプラズマ球の中でスティックを動かすと音が鳴る「Synth Ball」があり、ビジュアルも含めて不思議な演奏を楽しめる。アナログチックなプレー感は世界初の電子楽器とされる「テルミン」を彷彿とさせる。

 ボーカルのある楽曲では、「Vocals」を使ってボーカルトラックを再生可能。再生するトラックを選べるほか、波形が描かれたボタンを押して特定の位置から再生できる。リズミカルにボタンを押せば、連続して同じ位置を再生するなどサンプラー的なノリで人の声を曲のパーツのように扱うことも可能だ。

 さらに「FX Cube」で三次元的にエフェクトを制御したりと、全体的にワクワク感のあるインターフェースでDJプレーを楽しめる。演奏し続ける限り曲に終わりはないので、他の曲に移るかメニューを表示すればゲームを終了できる。

 ただ触っているだけでも楽しい体験だが、こうしたDJプレーの内容を、録画や配信で共有したいという場合もあるだろう。その際はカメラの設定をして、主観視点以外のさまざまな視点でプレイの様子をPC側に映すことができる。カメラの位置は仮想的な自撮り棒を持って自由に設定できるほか、自動でプレイヤーの周りをぐるぐる回るといったプリセットも用意されている。

 本作はサイバーな世界観の演出と、VRならではの非現実感がありつつ道具としての使い勝手は直感的で実在感のある機材の数々、そしてクオリティの高い収録楽曲により、未来のDJの姿を垣間見えるものとなっている。気軽に楽しめつつ、VRによるクリエイティブ・ツールの進化に想いを馳せることもできるソフトウェアだ。

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