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FinTech、VR、HealthTech、HRTech、エネルギーなどピックアップレポート

注目スタートアップ300社が集結 デロイトトーマツイノベーションサミット

2018年09月19日 09時00分更新

文● 松下典子

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 デロイトトーマツグループは9月11日、東京国際フォーラムにて、「デロイトトーマツ イノベーションサミット」を開催した。イノベーションブース会場には、J-Startupの採択企業92社のうち59社が出展。そのほか、フィンテック、AI、ロボティクス、環境、アグリテック、ヘルスケア、物流、HR、不動産、IoTなど、さまざまな分野のスタートアップ約300社がブース出展した。そのなかから、気になったブースをいくつか紹介しよう。

途上国や教育向け低価格エコー

 ジェネリック医療機器を開発・販売するレキオ・パワー・テクノロジーは、安価なコンシューマー向け超音波エコーを展示。同社は、医療機器が不足する発展途上国向けに最低限の機能に絞った低価格エコーを開発していたが、学生の実習用として国内販売も開始している。

 従来の医療用エコーが100万円以上と高価なのに対して、同社の教育用エコー「US-304」は約20万円という低価格だ。さらに高度な解剖学の分野にも使えるように、臨床現場で使われているエコーと同等の高解像度をもつ新モデル「fST9500」も発売。実習生ひとり1台のエコーが行き渡り、エコー技術がより広く普及することを目指しているそうだ。

教育用小型エコー「US-304」(上)、高解像度の新モデル「fST9500」

AIとビッグデータで電力供給を効率化

 エネルギー流通基幹システム「パネイルクラウド」を開発するパネイルのブースでは、東京電力EP社との共同出資会社PinTにおける採用事例を展示。

 パネイルクラウドは、既存の電力関連システムをクラウドで連携するサービスだ。既存のシステム置き換えではないため、低コストで短期間での導入が可能となっている。AIとビッグデータを活用し、気候や電気の使用量などから電力需要を分析・予測することで、電力供給の最適化を目指す。

内装シミュレーションができる仮想モデルルーム「ROOV」

 スタイルポートは、VR内覧システム「ROOV」を展示。住宅販売ではモデルルームをつくるのが一般的だが、プレハブのモデルルームの建築には数千万円がかかる。「ROOV」は、従来のモデルルームに代わるものとして、マンションなど住宅の3Dモデルを開発するデベロッパー向けのサービスだ。VRモデルルーム不動産に特化した独自エンジンを開発し、ウェブブラウザーで高速表示を実現。内装のカラーセレクトや家具の配置シミュレーションがストレスなく操作できる。

タブレットやスマホでも動作可能。床や壁、天板のカスタマイズや家具の配置シミュレーションにも対応

高齢者の生活と健康状態を室内センサーで共有する「LASHIC」

 インフィックコミュニケーションズは、介護施設や高齢者宅向けの生活支援システム「LASHIC」を提供。高齢者は元気そうに見えても、病気や認知症はいつ発症するかわからず、離れて暮らす家族にとって心配だ。LASHICは、室内センサーの「LASHIC-room」、ハンズフリーナースコールシステム「LASHIC-call」、ベッドセンサー「LASHIC-sleep」の3つで構成され、高齢者の介護レベルや生活スタイルに合わせて機能を組み合わせられる。

ナースコールシステム「LASHIC-call」(左)、室内センサー「LASHIC-room」(右)、ベッドセンサー「LASHIC-sleep」(奥)

 高齢者が長時間過ごす部屋に設置することで、温度や湿度、照度といった生活環境や活動量をスマホなどから共有が可能。監視カメラではないため、プライバシーも守られる。

 LASHIC-callは、緊急通知ボタンと最大2件の電話番号を登録できる通話ボタンがあり、1プッシュで家族と通話ができる。勧誘電話や詐欺被害も防げるのは安心だ。

病院に行く時間がなくてもネット診察で処方薬が届く「スマ診」

 ネクストイノベーションの「スマ診」は、スマホアプリを介してお医者さんに診察してもらい、処方薬を出してもらえる遠隔医療サービスだ。花粉症やアレルギーなどは、いつもの薬がすぐにほしいが、病院で診察を受ける時間がなかなかとれない。

 「スマ診」では、医師とのチャットで診察が受けられ、処方薬は自宅へ配送される。現在、診察できる疾患は、花粉症、インフルエンザ予防、ネコアレルギーの3つ。

 また、男性特有の悩み(ED、AGAなど)に特化した「オトコノスマ診」、ピルが定期的に届く女性向けの「スマルナ」などの通院がためらわれるデリケートな症状向けのサービスも展開している。ネット診察は、医療現場の人手不足や超過勤務の解消にもつながりそうだ。

社風の可視化で相性のいい社員が探せる「ミツカリ」

 ミライセルフは、企業の人材採用向けの適正診断ツール「ミツカリ」を展示。どんなに優秀で人柄がよい人材でも、社風や部署の雰囲気になじめないことがある。「ミツカリ」は、採用企業社員へのテストの実施結果から機械学習で社内カルチャーを分析。同じく応募者のテスト結果とマッチング測定することで、対面面接や一般的な適性テストではわからないミスマッチが防げるという。部署ごとのマッチング度合いもわかるので、社内での配属部署を検討する際にも役立つ。利用料金は、社風分析のための社員受験費用は無料、採用時の応募者の受験料金が1人あたり800円。

写真や動画のマニュアルを簡単作成・共有「Teachme Biz」

 スタディストの「Teachme Biz」は、スマホで簡単に写真や動画入りのマニュアルが作成できるサービス。アプリで写真を撮り、矢印や図形を加え、説明のテキストを入力、といった3ステップでマニュアルが完成。関係者とクラウドで共有することで、研修や仕事の引継ぎなどにかかる時間とコストが削減できる。運用が定着するまでのサポートが用意されているので、スマホに不慣れな従業員のいる現場への導入にも安心だ。

給料の日払い対応で求人率アップ「Payme(ペイミー)」

 ペイミーの給料即日払いサービス「Payme」は、企業側の負担なしに、給与の前払いを実現するサービス。スマホアプリを使って働いた分の給与をいつでも好きな金額だけ引き出せる。企業側の導入・運用の費用負担はなく、従業員が即日払いを利用するときにサービス利用料として500円(税抜)がかかる仕組み。求人情報に「日払い対応」と表記することで応募数のアップに効果があるそうだ。


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