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グーグル、退役軍人の「職探し」を支援する検索新機能

2018年08月29日 17時55分更新

文● Erin Winick

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グーグルは、求職プラットフォームに、退役軍人の職探しを助けるための機能を追加すると発表した。

グーグルは昨年、多様な情報源から求人情報を収集する人工知能(AI)搭載の求人情報検索エンジンを立ち上げた。この検索エンジンは、重複する求人情報や、無関係な職務を除外し、志望者を最も完全な求人票へとダイレクトにつなげることで、職探しのプロセスを効率化することを目的としている。

グーグルでクラウド事業のプログラム・マネージャーを務める元軍人のマシュー・ハドソンは、これまでに提供しているサービスでは退役軍人に対して十分な支援ができていないと述べている。その理由は「退役軍人の技能を、求人側が求める技能や民間の仕事におけるリーダーシップとマッチさせるのに役立つ共通言語がない」からだという。その結果、米国では、自分の能力以下の仕事にしか就けない退役軍人の割合が増加している。

退役軍人は8月27日から、グーグルで「jobs for veterans(退役軍人の仕事)」を検索し、自分たちの軍務を表すコードを入力すれば、自身の持つスキルと同様のスキルを必要とする民間の仕事を探せるようになった。この検索機能には、従来からの求人検索ツールで使われていた機械学習手法が適用されている。さらに、 退役軍人が経営する企業が、求人検索やグーグル・マップなどのグーグルサービス上で、それと分かるマークが付くようになっている。

グーグルの新しいツールは、退役軍人が円滑に市民生活に戻れるよう支援し、有意義で充実した仕事を見つけるチャンスを与えてくれるだろう。

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