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松村太郎の「アップル時評」ニュース解説・戦略分析 第9回

アプリの「抜け穴」はふさげていない:

アップルのiPhoneプライバシー問題対策は不十分

2018年08月21日 09時00分更新

文● 松村太郎 @taromatsumura

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アップルの回答はこれまでの主張を強調

 アップルは8月7日、委員会に対する回答を出しました。アップルで連邦政府対応を担当するディレクター、Timothy Powderly氏は、「顧客は我々の製品ではなく、アップルのビジネスモデルは膨大な個人データの収集によるターゲット広告に依存しない」とこれまでの主張を強調しました。

 SIMカードが入っていないiPhoneが位置情報サービスをオンにしていた場合、限られた基地局やWi-Fiの情報をアップルに送信するとしています。また、Apple IDや名前とひもつけない形で、位置情報データを暗号化し、7日間Wi-Fiや電源が接続されなかった場合、完全に消去されるそうです。

 アップルはiPhoneのマイクを顧客の会話を聞くために使っておらず、Siriの情報は開発者に共有されないとも指摘しました。加えてアップルは、ユーザーがダウンロードしたアプリが収集できる個人情報リストを提供していると指摘しました。

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