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チーム導入を促す新ライセンス、データプレパレーションツール「Tableau Prep」も追加

資生堂のデータ活用事例も披露、Tableauが事業戦略を説明

2018年05月29日 07時00分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

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「今年中に30人の人材を育成」さらなるデータ活用を推進していく

 このように、社内に対する単独データの提供、データの統合、アナリティクス、コラボレーションとひととおりのことをCMI Data Viewerで実現してきたと、小川氏はまとめた。その効果を定量的に表すことは難しいが、「CMI Data Viewerがない、というのはもう考えられない。ないと困る、水や食料のようなもの」というのが、小川氏や社内での評価だという。

 「たとえば事業部門から『主要5カ国における市場シェアのデータがほしい』という要請があった場合、以前は『今日中でいいですか』と待ってもらっていた。(CMI Data Viewerが出来た)現在は、その待ち時間は“ゼロ”になっている」(小川氏)

 そして今年、新たに取り組んでいきたいのは「エディタトレーニング」と「データプレパレーション」だと語った。

 各部門ではCMI Data Viewerを使って最新のデータを取得できるようになったが、そこから先の細かな分析や社内レポート作成は、まだ部署の担当者がそのデータをExcelやPowerPointに抜き出して行っているのが実情だという。各部署の現場で直接Tableauを使ったデータ分析や可視化、共有ができる人材、つまり“エディタ”の育成を支援していく方針だ。

 「まずは各部門に1人ずつエディタがいるのが良いと思い、今年中にヘッドクオーターで30人くらい育成できればと考えている。アクセスログを見るとViewerのデータをよく利用しているのは誰かがわかるので、その人を名指しで育てるとか(笑)。その先には、グローバルにも同じように展開していきたい」(小川氏)

 また、これまではデータプレパレーションの作業は社外ベンダーに依頼することが多かったが、より迅速なデータ分析/可視化を実現するために、今回追加されたTableau Prepツールを活用して「社内でもある程度はできるようにしたい」と説明した。

 「もともとわたしはデータベースやSQLなどはまったくわからず、やりながら徐々に覚えてきたところもある。今回、Tableau Prepをいじってみて、チュートリアルに沿って実際にデータを準備してみると『こういうことか』とわかってきた。いいツールだと思う」(小川氏)

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