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「ネットカルチャー教室」ただいま開講中第15回

身近なモノを使ったりいじったりするだけの簡単テクニック

自撮りライブ配信の「コツ」 少しの工夫で簡単に向上させる方法

2018年05月08日 17時00分更新

文● ノダタケオ(Twitter:@noda) 編集●ちゅーやん

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 高いクオリティーのある映像をライブ配信したいのなら、配信機材(パソコン)や映像機材(カメラ)にそれなりのお金をかければ可能です。お金をかければ高いクオリティーのある映像を作り出せるのは“当たり前”であるともいえます。

 一方、個人のライブ配信の多くはスマートフォンを目の前に置くスタイルが主体。カメラが一体化となったスマホ一台で手軽にできるようになったことで誰もがライブ配信を楽しむことができる時代となりました。機種や機能差の違いはあっても「値段の高いスマホを使えば桁違いの高画質へ変わるのか」といえば必ずしもそうとは限りません。さらに、お金をたくさんかけたとしても、スマホの場合はアクセサリーで拡張できることには限りがあります。

 良く言えば、いまどきのパソコンやカメラを買わずとも、ライブ配信をスマホひとつで子どもも大人も誰もがほぼ同じ条件(スタートライン)から始めることが可能ですし、機材の良さではなくアイデアで勝負できるところが魅力でもあるともいえます。

 高価な機材を用意せずとも、簡単にほかの人よりほんの少しだけ一歩上を目指すセルフィーライブ(自分の顔を映す放送)をするためのポイントを考えてみましょう。きっと、そんなに難しいことではないはずです。

ほんの少しだけ一歩上を目指すセルフィーライブをするためのポイント

(1)目の前にあるスマホの置き方を工夫

 ライブ配信をするとき、スマホをどのように置いているでしょうか。上記の写真のようなミニ三脚を利用し、目の前のテーブルに置く人も多いかもしれません。ミニ三脚は100円ショップなどでも手軽に購入できる便利グッズですが、目線が下がってしまい、どうしてもスマホを覗き込むような形になってしまいます。さらに、自分自身の映り具合も良いものとはなりません。

 大事なのは、スマホへ向ける目線が下とならないようにすること。スマホ自身の高さ(カメラのレンズ位置)を目線の水平より上にくるような工夫をしてみると、ライブ配信を見ている視聴者も、より自然な印象で見ることができます。たとえば、本を重ねるなどをして高さをかせぎ、その上にミニ三脚を置くのもひとつの方法です。可能であれば三脚が一体となった伸縮自在のセルフィースティック(自撮り棒)のようなものを活用してみるのも手です。

(2)明るいところを選ぶ

 次に大切なのはやはり明るさです。スマホを目の前に置いて配信をするセルフィーライブは、部屋の一室などの室内から放送することが多いと思います。明るさが足りなければ、視聴画面全体も暗く見え、見ている人にも良い印象を与えられません。ですので日中であれば、部屋の窓際に座ってみると良いでしょう。また、夜中であれば部屋の照明が当たる場所、勉強をするときに使うデスクスタンドを使ってみるのもオススメです。もちろん、自撮り用のライトがあるならばそれでも十分です。

 女性ならばこうした工夫はもはや当たり前ですが、男性も明るさを気にしてみる必要があると感じます。とくに、年齢を重ねた大人であるなら、なおさら気にしなくてはいけません……。

(3)より良い音で。マイクを工夫してみる

 この連載第8回では、YouTubeへ動画を投稿するうえで最も大事なのは「音が明瞭で、適切な音量である」と紹介しました。これは、動画だけでなくライブ配信をする上でも共通して言えることです。軽視してしまいがちの「音」のバランスはとても大事なのです。

 最初はスマホに内蔵されたマイクを活用するのがとても簡単ですが、ライブ配信を重ねていくと、より音が明瞭となるよう工夫宇してみましょう。まずはいろんなスマホ用のイヤホンマイクを試してみるのがオススメ。100円ショップに売られているイヤホンでも役に立ちます。

 これは上級者向けですが、見ている人へもっと心地よい高音質でライブ配信をするために、ダイナミックマイクやコンデンサーマイクを選ぶ人もいるかもしれません。さらには放送局にあるようなポップガードを活用する人もいるでしょう。こうしたものたちにもこだわると(1)と(2)の高画質さとともに、スマホでライブ配信をしているとは思えない、高音質なライブ配信を実現できます。

(4)自分の後ろの背景も工夫を

 映像や音声のクオリティーだけでなく、ライブ配信をしているときの自分自身の後ろの背景にも気を使っている人が最近ではとても多くなりました。

 後ろに映る部屋(空間)を整理整頓して気を使う人は多いと思いますが、少しオシャレな感じになにかを飾る工夫をしてみるのも良いかもしれません。自分のお部屋から配信をする人たちのライブを覗いてみると、後ろの壁を利用して自身の自己PR文(Twitterアカウントやどんな配信をしているのかを紹介するメッセージなど)を書いたホワイトボードを置いてみる人もいます。

 オリジナルの個性(キャラクター性)を出す工夫をしてみるのも、見ている人がより一層親近感をもってもらえるようになるのではないでしょうか。

ライブ配信に便利な面白グッズを見つけてみるのも楽しい

 今回の「ほんの少しだけ一歩上を目指すセルフィーライブをするためのポイント」にあった(1)と(2)は、スマホで自撮り写真を撮ることになれた人であるならば、いつも使っているテクニックであるはずです。こうした自撮り写真を撮るときのテクニックは、スマホでのライブ配信においても有効なテクニックであるといえます。

 さらには、ライブ配信に役立ちそうなアイテムを日々探してみるのも、楽しさのひとつ。もちろん、高価なものではなく、なるべく安価で、便利に使えそうなものも当てはまります。

 最近、私が見つけたライブ配信に活用できそうな面白グッズは、動画撮影3in1スタンド「マイ撮影クルー」(GSNKST31)。ライトとスマートフォン、そして、マイクの3-in-1スタンドです。

動画撮影3in1スタンド「マイ撮影クルー」(サンコー)

 このグッズの詳細についてはASCII.jpの記事を別途読んでくださいませ。この製品を私自身が気に入ったのはライト、スマートフォン、マイクそれぞれのアームを個別に、自由自在に折り曲げることができるところ。そして、コントローラーでLEDライトの光を3種類から選べたり、明るさを細かく調整できたりするのも魅力であると感じました。

 ただし、スタンドの土台部分に重みがあるので、部屋から外へ持ち運ぶのは少し難しいという欠点があります。どちらかというと自分のお部屋に据え置いて使うのが良さそうです。

 普段使っているグッズを活用したり、ちょっとした面白グッズをお店で探してみたりするのもライブ配信の楽しみのひとつ。誰でもできるからこそ、スマートフォンを使ったライブ配信を気軽に触れてみてほしいです。

ライブメディアクリエイター
ノダタケオ(Twitter:@noda

 ソーシャルメディアとライブ配信・動画メディアが専門のクリエイター。2010年よりスマホから業務機器(Tricasterなど)まで、さまざまな機材を活用したライブ配信とマルチカメラ収録現場をこなす。これらの経験に基づいた、ソーシャルメディアやライブ配信・動画メディアに関する執筆やコンサルティングなど、その活動は多岐にわたる。
nodatakeo.com

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