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これが本格eスポーツイベントの中身だ! 大盛況だったDeToNator「NeF」を振り返る

2018年03月29日 19時00分更新

文● 宮里圭介 編集●ジサトラカクッチ

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DeToNatorファン垂涎の新旧チーム対決
「Alliance of Valiant Arms」で勝つのはどちらだ!?

 ある意味、この日のメインといえるプログラムが、AVAでのレジェンドチーム VS 現役チームの試合だ。黎明期のDeToNatorが大きく育つ原動力となった、AVAへの大会参加。この中核を担った選手たちが集まるということで、以前からのファンは見逃せないプログラムとなっていた。もちろん現役選手たちのファンも、今は一線を退いたとはいえ実力の高い選手達とどう戦うのかといった部分は気になるところだろう。

 レジェンドチームとして登場したのは、Dark_yp選手、SHAKA選手、RoBiN選手、Saih4tE選手、上海紅茶館選手。対する現役チームは、するがモンキー選手、MyYqAwNG選手、翔丸選手、cooldere選手、ももクロちゃん選手といったメンバーだ。実況解説は、自身も選手として戦っていたこともあるMaxJamこと江尻勝氏、元AVAチームのYamatoN選手、そしてAVA運営プロディーサーの井上洋一郎氏の3人で行なわれた。

左手側がレジェンドチーム、右手側が現役チーム。一線を退いていただけに、現役チームが有利だとばかり思われていたが……

 さっそく試合の内容を振り返ってみよう。勝負は7本先取。最初のマップはAVAのサービス開始時からあり、今でも人気の高い「DUAL SIGHT」だ。

 先に動きを見せたのがレジェンドチームのDark_yp選手。突然の遭遇にも関わらず、数秒のうちに3人連続して倒すという、まさかの展開だ。もちろん現役チームも負けておらず、3人倒し返すという接戦。このまま現役チームが着実に勝ちを取るのかと思いきや、残り2人もなんとDark_yp選手が倒し、1人で5人全員を倒し切ってしまった。レジェンドとはいうものの現役選手には勝てないかも……といった雰囲気は完全に消し飛び、レジェンドと呼ばれるだけの実力があることを知らしめた、波乱の幕開けとなった。

開始早々、3連続キルを達成したDark_yp選手。この後、さらに2人を追加し、1人で全員倒し切ってしまった

 勢いに乗ったレジェンドチームは、次のラウンドも勝利して2本目を手にした。しかも、再びDark_yp選手がオールキルを達成するという、誰も予想できない展開だ。続くラウンドは接戦とはなったが、レジェンドチームが勝利をおさめ3本目。このままレジェンドのペースで進むのかと思いきや、もちろん、現役チームがこのまま負けるわけがない。落ち着いて1本取り返すと、さらに2本を返して3-3と並び、攻守入れ替わりとなった。

 後半は現役チームのペース。積極的な攻めで4本目を取ると、劣勢の状態からももクロちゃん選手の3連続スナイプという素晴らしいプレイで5本目の勝利をもぎ取った。このまま現役チームのスピード感のあるプレイが続き、レジェンド側はペースを乱されたまま7連敗となり、第1試合の負けとなった。

一瞬の隙をついて倒すスナイプ。ももクロちゃん選手の腕に、レジェンドチームは何度も倒されていた
3本先取された後の7本連取で、終わってみれば現役チームの圧勝。とはいえ、レジェンドチームも見せ場が多かった

 第2戦のマップはINDIA。シンプルなため、個人技のぶつかり合いが多くなるというマップだ。

 攻め手側となる現役チームは銃声を鳴らしながら柱のある部屋を占拠。階段を挟んでにらみ合いという展開になるも、ここを制したのは現役チームだ。2人対3人と劣勢になったレジェンドチームだが、SHAKA選手が2人連続で倒したあと、最後の1人にSaih4tE選手が撃ち勝ち、辛くも勝利をつかんだ。

 続くラウンドは現役チームが速攻とばかりに突入する早い展開に。ただし、この突入は失敗となり、あっという間に4人倒されてしまった。最後はレジェンドチームのスナイパーSHAKA選手が、現役チームのスナイパーももクロちゃん選手をスモークから飛び出して倒すというファインプレーを見せ、2本目の勝利となった。

狙われやすいスモークの端から、逆にスナイプするというファインプレーで、SHAKA選手がももクロちゃん選手を倒していた

 「AVAあるある」と言われていたのが、ももクロちゃん選手に気づかれることなく、ピッタリ背後をつけていたRoBiN選手のストーキングシーン。あまりの長いストーキングに会場からも笑いが起こるほどだった。この後、2人対1人と優勢な状況になったレジェンドチームだが、最後、現役チームのMyYqAwNG選手に撃ち負けてしまった。

部屋に上がったとたんに姿を確認するも、撃つことなくそっと近づくRoBiN選手
さらに近づいてストーキングを継続。このあたりで会場では笑い声があがっていた

 後半押され気味だった現役チームは調子を取り戻したのか、さらにもう1本取り返し、2-2と並ぶ接戦に。続くラウンドは慎重な動きを見せる翔丸選手を、SHAKA選手がスナイプしてレジェンドチームの勝利。どちらも引くことない手に汗握る接戦が続いた。前半最後のラウンドは現役チームが手堅く勝ちをもぎ取り、第1試合に続いて3-3とイーブンのまま攻守入れ替わりとなった。

最強のスナイパーと呼ばれただけあって、SHAKA選手の早い反応には現役チームも苦戦していた

 現役チームが動きのあるプレイで4本目を取り、このまま1試合目のように勝ち星を重ねていくのかと思われたが、そこはレジェンドチームの意地。勘を取り戻してきたのか、相手を陽動して動きを制限したうえでの決め撃ちで取り返すという、一進一退の接戦となっていった。さらに続くラウンドでは、RoBiN選手が一瞬で3人を倒すという逆転プレイでレジェンドチームがリードするも、現役チームも取られたら取り返すといったようにしっかりと食らいついてきて、ももクロちゃん選手のわずかな隙間からのスナイプなどの活躍もあり、再び5-5へ。

 残念ながらレジェンドチームは残り2本を連続で落としてしまい、終わってみれば安定して勝ち星をあげていた現役チームの勝利という結果になっていた。しかし、レジェンドチームも要所要所で見せ場があり、見ごたえのある試合となったことは間違いない。

最後のプログラムはやっぱりPUBG!
日韓連合の8br大人数戦

 この日最後のプログラムは、前半でもプレイしたPUBG。ただし今回は日韓チームで争うのではなく、8人全員でチームを組むという大人数戦だ。会場からの参加者や視聴者を含め全13チームでの対戦となるが、それぞれのチームが連携と統率をどう取るのかが見どころだろう。

 DeToNatorチームは早めに降下を開始。大人数での移動が必要ということから、比較的広めの範囲にバラけ、街や建物などでのアイテム収集よりも車の確保を急いでいた。無事に車や確保できたところで、全員がMylta方面へと向けて移動を開始。途中遭遇戦などもなく、無事にアイテムの収集ができたようだ。

 なお、チーム内では日韓1人ずつ、2人1組での行動となっている模様。ペアを組んでいるのは、YamatoN選手とGiken選手、StylishNoob選手とHONG_LEGO選手、SPYGEA選手とDDoCHI選手、SHAKA選手とiLGO選手だ。

 ひととおりアイテムを集め終わった後は、SPYGEA選手とDDoCHI選手がShelter方面へと先行して移動し、安全を確認。ひとまずShelterを拠点に、全8名が車6台で終結するといった流れになっていた。

車の確保を急いだだけあり、8人で6台という数の車が集まっていたShelter。異様な光景だ

 しかし次の安全地帯が島中央付近となり、Shelterはギリギリ含まれているものの早々に外れてしまいそうな雰囲気。そのため移動を開始し、西の方にある小屋を複数確保していた。しかしこの位置は、向かいの集落からの銃撃が届く範囲。実際少しの間銃撃戦となってしまいiLGO選手がかなりのダメージを負うものの、遠距離ということもあってこれ以上の戦闘激化とはならなかった。

 そうこうしているうちに他のチームも安全地帯内へと移動しており、DeToNatorチームが中央付近の山道、通りやすいところにいるということもあって、東西それぞれから別チームが迫ってくるという状況だ。西側のチームを牽制するかのように少し撃ち合いはあったものの、どちらも建物を拠点として占拠できていたこともあって、様子見で終わったようだ。本格的な殲滅戦にはならず、どのチームも慎重な動きとなっているようだ。

 8人という大人数チームだけに戦闘が起こりにくく、この時点でもまだ13チームすべて、そして78名もの生存者がいる状態。しかし安全地帯はかなり狭くなってきているため、一触即発になりそうな雰囲気が高まってきていた。次の縮小でもDeToNatorチームが占拠している場所はギリギリ安全地帯に入っていたものの、安全地帯を外れた他のチームが移動してきやすい場所だけに戦闘となるのは時間の問題だ。

 この状況でDeToNatorチームと本格的な戦闘となったのが、12番チームだ。高台の上からの攻撃ではあったものの、SHAKA選手とiLGO選手ペアが南から、StylishNoob選手とHONG_LEGO選手ペアが西から応戦。SHAKA選手のグレネードが見事に決まって4人を一気に倒し、勝負が決まった。

SHAKA選手のグレネード。自爆はなく、しっかりと相手を4人とも倒すことに成功していた

 さらに戦闘は続き、今度は西の方で13番チームと衝突。YamatoN選手とGiken選手が応戦してしのいだものの、安全地帯の縮小が近づいており、とどまり続けるのは得策ではなくなってきていた。移動先としてSHAKA選手とiLGO選手ペアが空いている建物を見つけて占拠したが、そこへ向かう途中、YamatoN選手が気絶してしまうというハプニングが。しかし、ペアのGiken選手がヘッドショット一発で相手を黙らせるとすかさず駆け付け、YamatoN選手を救出。素晴らしいプレイを見せた。

瀕死のYamatoN選手を助けにきたGiken選手。ペアでの行動はこういった時に心強い

 次の縮小では安全地帯を外れてしまったため、DeToNatorチームはプッシュをかけることに。iLGO選手を先頭に北東の建物へと切り込むと、一気に制圧。こういったシーンでの判断の早さと個人技の高さは、流石プロだと感心してしまうほどだ。しかし、北の方で戦闘をしていたStylishNoob選手とHONG_LEGO選手ペアが倒れており、DeToNatorチームは6名になってしまっていた。

 さらに戦闘は続く。11番チームとの戦闘で奮戦していたGiken選手が最後の最後で撃ち負けてしまうというピンチがあったものの、DDoCHI選手が素早くカバーに入って救出に成功。この時点で、残りは2チーム12名。各チーム6名ずつという、クライマックスにふさわしい場面となっていた。

 最後の戦闘を仕掛けたのはDeToNatorチーム。Giken選手が車で迂回しながら突入を試みたが、撃ち負けてしまってダウン。さらに同じ方向から突入を試みたYamatoN選手が倒されてしまうも、DDoCHI選手がカバーに入って相手を倒し、Giken選手のもとへ。救出に成功したものの、カバーに駆け付けた相手選手に二人まとめて倒されてしまった。さらに別方面から戦闘を仕掛けていたiLGO選手、SHAKA選手も倒れてしまい、残るはSPYGEA選手だけ。なんとか突入しようとするも、最後はヘッドショットで倒れてしまった。

いったんはGiken選手を救出できたDDoCHI選手だが、残念ながら直後に二人まとめてダウン
最後SPYGEA選手が倒されて試合終了。DeToNatorチームは2位という結果になった

 DeToNatorチームは惜しくも2位という結果になってしまったが、かなり見どころの多い試合だっただけに、気になる人はぜひ動画で視聴してほしい。

共闘した8名の選手と実況のShobosuke氏、そして解説のKH選手。熱い戦いに大きな拍手が送られていた

最後の最後はおまちかねのプレゼントコーナー
ジャンケン大会で大いに湧く

 中継はここで終了となっていたが、会場では最後のプログラムとなるプレゼントコーナーに。この時点でも会場には数多くの来場者が残っており、香川真司選手のサイン入りユニフォーム、AVAグッズ、DeToNatorグッズ、ゲーミングチェアなど、レアなプレゼントがもらえるジャンケン大会で湧き上がった。

お待ちかねのジャンケン大会。プレゼント品が多いため、品物ごとにメンバーが入れ替わってジャンケンを担当していた
最後までイベントを見ていた来場者が多かった。レアなアイテムをもらおうと、多くの人がジャンケン大会に参加していた
もっともレアなアイテムだったのが、Winning Eleven繋がりでプレゼントされた、香川選手のサイン入りユニフォーム

 駆け足気味に「Nagoya e-sports Festival Vol.0」を振り返ってみたが、現場の熱気はここでは語り切れないほど。長時間にわたるイベントだったにも関わらず常に満員状態で、eスポーツへの期待の高さが感じられた。もしゲームに少しでも興味があるのであれば、こういったイベントに参加してみて欲しい。自分でプレイしなくてもゲームが楽しめるという、新しい発見があるはずだ。

DeToNatorメンバーへのメッセージボードもいっぱいかいてあった

提供:サイコム

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