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串カツ田中の家族連れウェルカムがスゴイ

あえて子どもに来てもらう 今どき居酒屋戦略

2018年03月08日 18時00分更新

文● ナベコ

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家族の会話が生まれる店を目指して

――たこ焼きは出来上がったものより自分たちでつくる方が、お子さんにとっては体験の部分で貴重ですよね。

折本課長「様子を見ていますと、たこ焼きでご家族の会話が生まれています。関西では多くのご家庭にたこ焼き用のプレートがあってたこ焼きパーティーの文化があるのですが、関東だとそこまで馴染みがないので、どうやって焼くんだろうとか、会話をしながら楽しんでもらっているようです。もちろん、たこ焼きを焼くのがうまい人がいても盛り上がります」

――あえてお客さんにやってもらうことで、お店側からすると調理時間が短縮できて、かつお客さんには楽しんでもらえて、うまいやり方だなと思いました。

折本課長「お客様の満足度を高めたいというのが理念です。例えば、人気メニューの『ポテトサラダ』は、お客様でポテトをマッシュしてもらって仕上げてもらいます。ポテトサラダは、食感が残っているほうが好きなど、人によってマッシュの具合に好みがあるので、ご自身でやっていただくことで好みのポテトサラダにできます」

「ポテトサラダ」はゴロゴロした状態のじゃがいや具材をお客さんが自分でつぶします。

――ふと気になったのですが、最初に、お子さんには大人になってからも来店してほしいと言っていましたが、高校生くらいなると家族で食事する頻度が減るし、かといって子どもだけでは串カツ田中には行けないし、ファミレスとは違って串カツ田中を離れている期間が長くはないでしょうか。

折本課長「それはそうかもしれません。ただ、高校生くらいでも、串カツ田中なら親と来たいと言う声もあると聞きます」

広島出身という折本課長も、子どものころは家でたこパをしていたとのこと。

――確かに、ファミレスだとかしこまった雰囲気だけど、串カツ田中なら新鮮なのかも。

折本課長「親子の会話が最近なくなった、という年ごろでも、串カツ田中でたこ焼きを焼きながら会話が生まれればいいな……なんてことを思っています」

――ありそうですね。お子さんがたこ焼きを焼きながら「そういえば今日学校で……」とか。串カツ田中の雰囲気なら素直な会話が出てきそうです。

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