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「ネットカルチャー教室」ただいま開講中第6回

まずは「10人でワイワイ」を目標に

「ライブ配信に人が来ない」を解決するヒントとコツ

2018年03月06日 17時00分更新

文● ノダタケオ(Twitter:@noda) 編集●ちゅーやん

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 いろんな年代の方がライブ配信に挑戦しています。これにはLINEやInstagramなどのライブ機能で憧れの芸能人や著名人、自分と同年代の人がライブ配信をYouTube、ツイキャスやMixChannel Liveなどでをしているところを見て、「面白そうだから自分もやってみたい!」と思う人が増えたからでしょう。

 いまやライブ配信はスマートフォン一台で手軽にできるもの。ですが、実際にやってみるとほとんどの人が突き当たる壁があります。それは「“ある程度の人数”に見てもらうため」の壁です。

 芸能人や著名人のライブ配信と同じくらい不特定多数人に見てもらいたいと思う人もいるかもしれません。しかし、ほとんどの人にとって実際は「通っている学校の廊下で顔なじみの特定少人数に会話に参加してもらう」ような10人ぐらいの人に同時に見てもらうぐらいの規模感であると思うのです。

 ただ、「10人ぐらいの人に同時に見てもらう」のは簡単そうで、実はそうでもありません。一時的に見てくれている人の人数が10人になったとしても、そのまま見続けてくれる人の人数を維持し続けることは結構難しいことです。それこそ、10人も見てもらえず、1人とか2人、時によっては、配信中に“見ている人が誰もいなくなってしまう”なんてことを経験する人もいるでしょう。

 ライブ配信をするからには、見てくれる人が自分の理想とする“ある程度の人数”がいないのは、配信をしている自分も次第に楽しくなくなります。なかには「ライブ配信をやっても見てくれる人が増えなくてその結果やめてしまう人」もいるとも聞きます。

 100人や1000人でなくてもいいけど、1人でも多く(10人ぐらい同時に)見てもらうためにはどうしたらいいのか? 今回はそんなヒントを紹介していきます。

「見てくれる人」を増やすより「コメントしてくれる人」を増やそう

 「ライブ配信をしても見てくれる人が1人とか2人……さらに、コメントをしてくれる人も少ない」と感じている人は、まず「見てくれる人」を増やすより「コメントしてくれる人」を増やすことを目指してみると良いでしょう。これは、学校の廊下である程度顔なじみの友達同士で集まって会話する時、集まった人の人数が10人だったとしても、実際に話す人が自分ひとりだけだと疲れてしまうのと同じです。

 そこにいる周りの人にも会話に参加してもらうように、見てくれている人にも会話に参加してもらえるような「お膳立て」も必要。ライブ配信をする自分は、ステージ上にいる「司会者」のようなものです。見てくれている人が誰もコメントをしないからといって、黙って待つわけにはいきません。司会者役の自分が見ている人も会話に参加(チャット機能でコメントを送ってくれるように)してもらわないといけません。

 たとえば、学校の廊下で友達とすれ違ったとき、その友達が無言で立ち止まっていたら話しかけづらいですよね。これはライブ配信でも同じです。

 ライブ配信者が無言だったら、そのまま立ち止まりづらいですし(視聴する)、コメントも送りづらい(会話に参加しづらい)です。1人、2人と見ている人がいれば、まずは“なんとなく”話しかけてみましょう。

 しかし「コメントしてください」って言うのはNGです。見ている人は逆にコメントも送りにくくなります。何気なく、見ている人が立ち止まり、ついコメントをしたくなるような工夫が必要です。これは「ステージ上に司会者の人が通りかかりの人を呼び込んで参加してもらう」のと似ています。それでは、ライブ配信ではどうすればコメントを送ってもらえるようになるでしょうか。そして、視聴者を増やすにはどうすればいいでしょうか。今回は3つの方法を紹介します。

(1)何をやっているのかを伝える「テロップ」を書く

 私たちが普段、なにかのイベント(ステージ)を見かけたとき、「いま、なにが行われているのか?」を気にすることが多いと思います。そのステージ上で実施しているものがどのようなものなのかをステージ近くにあるポスターや看板、進行表をチェックすることがあるのでしょうか。

 ライブ配信の場合はこれに相当するのが「テロップ」です。YouTubeの動画であれば「タイトル」です。わかりやすいテロップ(タイトル)を掲げることで、関心を惹いてもらうのと同時に、いまなにが起きているのかを知らせることによって、ライブ配信を見てもらったり、チャット機能でコメントを送ってもらったりといった「参加をしてもらうきっかけ」になります。

 サービスによっては配信内容の「カテゴリ」も設定できるので適切なものを選びましょう。

(2)送ってもらったコメントはできるかぎり読む

 ライブ配信中、チャット機能を通じてコメントを送り、その送ったコメントを画面の向こうの人に読んでもらえると嬉しいものです。これはラジオ番組宛に送るメール(ハガキ)と同じ感覚に似ています。画面の向こうの人が有名人や著名人であったらなおさらです。

 誰しも、ライブ配信をやり始めたときは、コメントも多くつかないのが現実です。とは言え、どれだけ短文であろうともコメントをひとつやふたつ送ってもらうことがあります。それこそ「こんにちは」などの挨拶でも。こういった挨拶に対してでも、返事をすることが大切です。コメントを投稿した人の名前(ハンドルネーム)も合わせて返すとより一層効果的。ひとりずつでもリスナーを増やし、複数の人にコメントを送ってもらうような形を最初の目標にするのがオススメです。

 

 ただ、見る人が増えると自然と送られてくるコメントも増えるので、返事をできる人が限られていまいます。それでも、できるだけ読んであげようにしましょう。なかでも「初見です」と初めて見る人がコメントしてくれたときは、特に大事にしてみると良いでしょう。

(3)定期的、定時的にライブ配信をする

 いつも見てくれる人やコメントを送ってくれる人を増やすには、チャンネル登録をしてもらうなどで、自分がライブ配信をしていることに気づいてもらうことが重要です。もしTwitterなどのソーシャルメディアがあるのであれば、そちらもフォローしてもらうのも良いかもしれません。最近ではスマホの通知機能によって、ライブ配信が始まると通知をしてくれるサービスもあります。ただ、これら以上に重要なのは「できるだけ定期的、定時的にライブ配信」すること。

 たとえば「毎週月曜日のよる9時ぐらい」とかおおまかに時間を決めておくことで、もし通知がされなかったとしても、その時間に何気なく自分のライブ配信を覗いてもらえるような形が一番望ましいのかもしれません。

初めは10人程度で雑談するくらいがちょうど良い

 今回、“ある程度”の人数の規模を「同時に10人の人たちに見続けてもらう」こととしましたが、これには理由があります。

 何かの拍子で予想以上の人が自分の配信を見ることも稀にあります。しかし、不特定多数の人に見られると、誰に見られているのかわからない不安感を感じる人も少なくありませんし、コミュニケーションのためのチャット機能でコメントを送ってもらう数も多くなりがちです。そうすると、配信をしている自分が、そのコメントを読みきれなくなってしまうことが多くなります。いわゆる「コメントをさばけない」という状態です。

 ライブ配信は視聴者に参加してもらうことが目的であるように感じますが、根本的には「コミュニケーションを取る」ということが主です。適切でない人数だとコミュニケーションを取ることが非常に難しくなります。それこそ、学校の廊下である程度顔なじみの友達同士で集まって会話するときと同じです。そこに集まる友だちの人数が少なすぎても会話の盛り上がりに限界がありますし、逆に多すぎても会話に参加してる人たち同士のコミュニケーションが難しくなります。

 著名人や有名人、企業がライブ配信をするときにはできるだけ多くの人に見てもらうことを意識しますが、私たちのような個人であるならば、10人ぐらいの人たちが同時に集まって話をするぐらいがライブ配信をするのにちょうど良いのです。

 そして、そのうち半分ぐらいの人(5人ぐらい)がぽつりぽつりとコメントをしてくれれば、ライブ配信をしている自分も、見てくれているとのコミュニケーションもしやすいですし、”ある程度”見てもらっている感を感じられるはずです。

ライブメディアクリエイター
ノダタケオ(Twitter:@noda

 ソーシャルメディアとライブ配信・動画メディアが専門のクリエイター。2010年よりスマホから業務機器(Tricasterなど)まで、さまざまな機材を活用したライブ配信とマルチカメラ収録現場をこなす。これらの経験に基づいた、ソーシャルメディアやライブ配信・動画メディアに関する執筆やコンサルティングなど、その活動は多岐にわたる。
nodatakeo.com

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