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プレミアムノンフライデーを実施:

日清「プレミアムフライデーこのままでいいのか」

2018年02月19日 16時00分更新

文● モーダル小嶋/ASCII

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プレミアムフライデー、導入できてますか

 2017年2月24日から始まった「月末の金曜日は、早めに仕事を終えて豊か・幸せに過ごす」という「プレミアムフライデー」。みなさまはどれだけ恩恵にあずかれているでしょうか。

 調査会社モニタスの調査によると、実施からおよそ半年経った昨年10月時点で、プレミアムフライデー導入率は1割程度。従業員が100人未満の会社では、導入率はおよそ3%だったとのこと。

 さらに、導入されていない会社で、もしこれから導入されたとしても「自分の努力だけでは15時までに仕事を終えることができない」と答えた人は、68.5%にのぼったそうです。

モニタスの調査より(2017年10月調べ)

 経済産業省の近畿経済産業局のサイト内にある「月末金曜日はプレミアムフライデー」に、「課題と今後の展望」という項目があります。

 それによると、次のような批判的な意見が寄せられているとのこと。「業務の性質によっては早帰りできない業種(窓口業務、医療、福祉、インフラ関連等)も多い、中小企業は休めない、商品・サービスを提供する側は逆に業務量が増加する、早帰りしてもその分他の日にしわ寄せがくる、可処分所得が減少している現状では早帰りしても消費拡大にはつながらない」。

 読んでいてつらいものがありますが、「早帰りしてもその分他の日にしわ寄せがくる」の声は、逆にヒントとも考えられます。つまり、プレミアムフライデー以外の日に手早く仕事に集中すれば、プレミアムフライデーが実施できる余裕が生まれるわけです。おそらく。

日清「プレミアムノンフライデー」 経産省に自主提案も

 日清食品は19日、2年目に突入するプレミアムフライデーを応援すべく、プレミアムフライデーにちなんだ「プレミアムノンフライデー」(愛称:プレノン)を実施すると発表しました。

プレミアムノンフライデーのロゴ

よくわかる! プレミアムフライデーとプレミアムノンフライデーのちがい!

 同社は、働き方改革が叫ばれる中、ランチタイムこそ、無駄なく有意義に過ごすべき時間だと主張。そこで、プレミアムフライデー前の平日4日間(月~木曜日)、「日清ラ王」をはじめとするノンフライ麺商品を、「日清食品グループ オンラインストア」限定で20%オフにて販売します。

 2年目を迎える初回のプレミアムフライデーは2月23日。プレミアムノンフライデーはそれに合わせて2月19日~22日に実施。今回だけでなく、今後も継続的に実施していく予定だそう。

実施概要

 個人消費喚起と働き方改革の目的から始まったプレミアムフライデー。「休みが取れない等の理由から、実施率が低いまま2年目に突入してしまう悲しい本取り組みを応援すべく」(日清食品)を応援すべく、日清食品は提案書を作成の上、経済産業省に自主提案するそうです。以下にその一部を抜粋します。

日清食品の提案書。「崖っぷち」と書いているのが挑戦的ですね

ソリティアが蔓延する日本社会では、15時になかなか帰ることができません

それでも1周年を迎えるプレミアムフライデー。テコ入れが必要だと日清は訴えます

ランチタイム(昼休み)のムダをなくすことで効率化を訴求

日清の解決策はプレミアムなノンフライ麺がウリの同社の看板商品「ラ王」

オンライン限定で月末の月〜木曜日にノンフライ麺を安く販売する施策をあぴーる

 前述した経済産業省の「課題と今後の展望」には、「プレミアムフライデーは、あくまでキャンペーンであり、早帰りしたことで別の日の残業が増えるようでは本末転倒」としながら、それでも、「一人一人が少なくとも『ライフスタイルの見直し』や『豊かさ』、『幸せ』を感じる時間の創出という言葉を意識するようになり、その背景やさまざまな問題について、考えるきっかけにはなると期待されます」と書かれています。

 考えるきっかけにはなると期待されます……と言われてもという感じもありますが、今回の日清食品の取り組みのように、プレミアムフライデーの存在が、働き方改革の取り組みを後押しするきっかけになるとよいと感じました。あと、月末ではなくても、金曜日は15時で帰りたいです。よろしくお願いします。



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