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東京・大阪GCPリージョンでDR構成が可能に

GCPが大阪リージョンを開設、2019年にサービス開始

2018年02月08日 13時00分更新

文● 羽野三千世/TECH.ASCII.jp

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 グーグルは2018年2月8日、Google Cloud Platform(GCP)の大阪リージョンを開設すると公式ブログで発表した。2019年のサービス開始を予定する。2016年に提供を開始した東京GCPリージョンについで、国内で2カ所目となる。

 GCPのリージョンは、ゾーン(リージョン内の単一障害ドメイン)で構成される。リージョン内の複数のゾーンにわたってアプリケーションをデプロイすることで、単一のゾーンで動作するサービスよりも可用性が高くなり、障害によるサービス停止を避けやすくなる。新設する大阪GCPリージョンでは、3つのゾーンを用意する。

 ゾーン、リージョンよりも大きなリソースグループとして、GCPには「マルチリージョンリソース」がある。

 Google Cloud Datastore、Google Cloud Storage、Google BigQuery、Google Cloud Spannerのサービスは、マルチマルチージョンに分散させてグーグルが管理していおり、ユーザーはマルチリージョンリソースとして利用できる。マネージドのマルチリージョンストレージ(Google Cloud StorageやGoogle Cloud Datastore)でデータを管理したり、マルチリージョンストレージにデータのスナップショットを作成したりすることで、災害などによりリージョン全体が喪失した場合に耐えられる、災害復旧(DR)が可能なアプリケーションが構築できる。

 今回、大阪GCPリージョンができたことにより、データを国内にとどめたまま、マルチリージョンでDR(災害復旧)構成をとることが可能になった。

GCPリージョン

 大阪GCPリージョンは、アジア太平洋地域では、ムンバイ、シドニー、シンガポール、台湾、東京、香港(計画中)に次いで7番目のリージョンとなる。グローバルでは、計画中を含めて19番目だ。

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