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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第539回

2017年のデジカメを猫写真で振り返る

2017年12月18日 12時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

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ニコン「D850」にキヤノン「EOS 6D Mark II」……
一眼レフもいろいろ登場した1年

リコー「ペンタックス KP」

リコー「ペンタックス KP」

 その間、一眼レフは何をしていたかというと、ミラーレス一眼ほどインパクトはないけど当然新製品は出てるわけで、3月に高感度に強いといううたい文句で出てきたのがリコーの「ペンタックス KP」。

KPの超高感度がどのくらいのものか試してやれ、っとシャッタースピードを上げてうちの猫を。指先を見たときのちょっと寄った目が可愛いのであった。高感度に強いって飼い猫を撮るときは大事(2017年3月 リコー ペンタックス KP)

KPの超高感度がどのくらいのものか試してやれ、っとシャッタースピードを上げてうちの猫を。指先を見たときのちょっと寄った目が可愛いのであった。高感度に強いって飼い猫を撮るときは大事(2017年3月 リコー ペンタックス KP)

 室内でISO 51200まで上げてうちの猫を撮ってみたのがこちら。飼い猫撮影に好感度は欠かせないのだ。

 キヤノンは「EOS Kiss X9」がよかったけど、いい猫写真がなかったので、フルサイズ入門機として久々のリニューアルとなった「EOS 6D Mark II」から。

キヤノン「EOS 6D Mark II」

キヤノン「EOS 6D Mark II」

フルサイズ一眼レフの入門機として順調に進化したEOS 6D Mark II。このあと左側にいる猫の右前足が頭にヒットいたしました(2017年7月 キヤノン EOS 6D MarkII)

フルサイズ一眼レフの入門機として順調に進化したEOS 6D Mark II。このあと左側にいる猫の右前足が頭にヒットいたしました(2017年7月 キヤノン EOS 6D MarkII)

 猫の動きが速くて被写体ブレしてるけどその分動感があっていいかなってことで、猫兄弟のじゃれあい。

ニコン「D850」

ニコン「D850」

 100周年を迎えたニコンは、100年の集大成って感じの、完成度が超高い名機確定「D850」を投入。100周年はこれで一段落、2018年は次の100年に向けた未来を感じるカメラを期待したい。

 でもこれで撮った猫写真があまりなかったので、うちの猫を。それもアクビの瞬間。

歯がきれいに抜けちゃった爺さん猫のあくび。まあ歯が抜けたのはけっこう前なので、年のせいではないけれども(2017年9月 ニコン D850)

歯がきれいに抜けちゃった爺さん猫のあくび。まあ歯が抜けたのはけっこう前なので、年のせいではないけれども(2017年9月 ニコン D850)

 この写真を見て「あれ?」と思うかもしれないが、実はうちの猫(大五郎)、歯が全部抜けちゃってるのである。

 秋になるとハイエンド機の技術を活かした普及型モデルが登場。カメラ道楽じゃない人は、それが狙い目、という感じ。

オリンパス「E-M10 Mark III」

オリンパス「E-M10 Mark III」

 オリンパスは「E-M10 Mark III」を。小型軽量でモニタもチルトするしタッチパネルもついてるしで、猫撮りになかなか向いてる。

振り返った瞬間をちょっと遠くから望遠で。この猫、実はすごく人なつこくてこのあといっぱい撫でさせていただきました(2017年10月 オリンパス E-M10 MarkIII)

振り返った瞬間をちょっと遠くから望遠で。この猫、実はすごく人なつこくてこのあといっぱい撫でさせていただきました(2017年10月 オリンパス E-M10 MarkIII)

 それにしても、各社とも「Mark II/III/IV」ってつく名前が一気に増えましたな。これ、V/VI/VIIと続けるのだろうか。気になるところ。

富士フイルム「X-E3」

富士フイルム「X-E3」

 そして富士フイルムは「X-E3」を投入。

 上位機種の高性能そのままに小型化して、でもファインダーはちゃんとついてて、すごく上手に断捨離したなあという注目のカメラである。

模様のワイルドさやギラギラした目付きとはみ出た舌のギャップがたまらん猫なのであった。X-E3はモニターがチルトしないので猫撮影向きとはいいがたいが、コンパクトで扱いやすいのでスナップ用にお勧め(2017年11月 富士フイルム X-E3)

模様のワイルドさやギラギラした目付きとはみ出た舌のギャップがたまらん猫なのであった。X-E3はモニターがチルトしないので猫撮影向きとはいいがたいが、コンパクトで扱いやすいのでスナップ用にお勧め(2017年11月 富士フイルム X-E3)

 ざっと主要機種を見てきたけど、GH5やα9といったAFが速くて高速なカメラは猫を撮ってて楽しいですな。

 特にα9の快適さが下のクラスに下りてくると猫との出会いがもっと楽しくなりそうなので、2018年はそれに期待ってことで。

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筆者紹介─荻窪圭


著者近影 荻窪圭

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書) (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)、『古地図でめぐる今昔 東京さんぽガイド 』(玄光社MOOK)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/


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