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PC、タブレット、スマホ……3~5万円の格安機種の購入指南 第2回

低価格でもLTE対応は常識!? 3万円台タブレットは画面サイズとスペックで選べ

2017年04月27日 12時00分更新

文● 正田拓也

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旧型特価品にはOSが古い場合がある

OSのバージョンにも注目

OSのバージョンにも注目

 激安品のタブレットでも、ブランドやスペックが低いだけで、旧型が特価ということは少ない。

 しかし、LTE搭載に目がいくばかりに通信キャリアブランドの中古品に当たった場合は、スペックが今でも使えるか注意したい。

 その代表的なものはOSのバージョンだ。Androidであれば、現在流通しているものは7.0や6.0がほとんで、それ以下はあまりない。

 バージョンが古いと何が問題かと言えば、アプリの対応だ。たとえば、Android 4.4以上に対応というアプリがあり、購入したタブレットが4.2だとするとそのアプリは利用できない。

 現時点で利用できたとしても、アプリのバージョンアップごとにAndroidのバージョンが切り捨てられていくため、利用できなくなるまでの期間が短くなる。

 まれに、Android自体のバージョンアップができることもあるが、それは出荷したメーカーがバージョンアップを提供している場合であり、バージョンアップに積極的でないメーカーでは期待できない。

 大手メーカーであれば購入時からおおむね2世代くらいのバージョンアップを提供することもあるようだが、基本的には購入時でのバージョンを基準に考えたほうが長く安心して使える。

 なお、iPadはiOSのバージョンアップ対応機種のうちは最新版を利用できるが、バージョンアップごとに動作が遅くなる傾向がある。

 最新版のiOSが使えるといっても、実際の利用は快適にならないこともあるほか、古くなればiOSの更新にも非対応となる。中古品などを購入する場合は、そういったことも踏まえて選んでほしい。

メモリーとストレージ容量も一応確認しておきたい

Androidタブレットの場合、メモリーは4GBもあれば余裕だ

Androidタブレットの場合、メモリーは4GBもあれば余裕だ

 サイズやLTEの有無などを見てきたが、一応確認したいのはプロセッサーの種類やメモリー(RAM)、ストレージの容量。安いモノのなかには、これが非常に貧弱なものがある。

 プロセッサーは、多くを占めているSnapdragonシリーズなら、「MSM」から始まる型番で書いている場合とSnapdragonの後の数字で書いている場合があるので、検索などしてリリース時期を比較したい。

 プロセッサーはあまりに遅い旧世代のものや、あまり聞かない名称のものを搭載している場合、互換性に影響がある場合がある。

 そして、快適さに影響があると言われるのがメモリー(RAM)容量。iPhoneやiPadの世界では128GBや256GBなどストレージの容量ばかりが注目されるが、実際にはPC同様、RAM容量次第で動作の快適さが変わってくる。

 今まではあまり取り上げられなかったが、最近は注意して選ばれることも多い。現在なら2GBあれば標準的、1GBはちょっと少ない。それ以上なら将来も安心というところだろう。

Androidタブレットの場合、ストレージは16GB以上あれば問題ないだろう。システムで8GBを占有していても、残り8GBもあれば足りないことはないはず

Androidタブレットの場合、ストレージは16GB以上あれば問題ないだろう。システムで8GBを占有していても、残り8GBもあれば足りないことはないはず

 ストレージ容量については、iPadは型番にも関わるので重視されるが、Androidタブレットではあまり重視されている印象がない。

 一部のアプリや撮影した写真などはmicroSDカードを挿入してそこに保存することもできるため、重視されていないと思われる。

 ただし、Androidタブレットでもメモリーカード非対応の機種もあるので、一応はストレージ容量は確認しておきたい。Androidなら16GBあれば普通に使えるだろう。

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