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モンブラン初、Android Wear 2.0搭載スマートウオッチが5月発売

2017年03月17日 13時53分更新

文● 飯島恵里子/ASCII

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モンブラン初のスマートウオッチ、モンブラン サミット。ケース径46mm、5月発売予定

 モンブランは3月17日、同社初のスマートウオッチ「モンブラン サミット」を発表した。Android Wear 2.0、Snapdragon 2100、コンパス、ジャイロスコープ搭載、心拍計測対応、IP68企画の耐水性、価格は10万5840円から12万7440円。モンブラン銀座本店ほか時計店などで、5月より順次発売予定。

モンブランジャパンCEO マキシム・アラール氏

 モンブランジャパンCEO マキシム・アラール氏は「なぜスマートウオッチか? と思われるかもしれないが、メゾンにとって自然の流れ。1906年の創立以来、モンブランはつねに自らに新たな挑戦を強いてきました。1909年に発表したタンク内蔵式の万年筆もそのスピリットの賜物。私たちは2014年からデジタル製品に取り組んでいます。モンブラン サミットは伝統を誇るスイスの時計製造技術と最新の高機能デジタルというふたつの世界の橋渡しをします」と話した。

光学式心拍計を搭載

 スマートウオッチに「クラシックでラグジュアリーな外観を盛り込んだ」とアラール氏は話したが、110年以上もモノづくりに携わりその時代ごとの最先端テクノロジーを取り入れてきた同社にとっては、デジタル機器を発表するのは現在のライフスタイルを考えると当然のことで「エスタブリッシュで若く、クリエイティビティにあふれる人々の欲求を満たすアイテムを提供したい」と語った。

ヴィンテージデザインをスマートウオッチに

 モンブラン サミットは、同社を代表するウオッチコレクション「モンブラン1858コレクション」のデザイン要素を盛り込んでいる。1858とは、モンブランが買収したムーブメントメーカー「ミネルバ」の創業年に由来する。借り物の「クラシック」なデザイン要素ではなく、これまでに培ってきた時計製造技術やデザイン力がいかんなく組み込まれている。

 ケース素材は、ブラックPVD加工のステンレススティール(以下SS)ケース、ブラックPVD加工SSとシルバーカラーSSのバイカラーケース、サテン仕上げのSSケース、グレード5のチタンケースの4種類。ケース径は46mmで、モンブラン1858の代表的な3モデルの文字盤や人気コレクション「モンブラン タイムウォーカー アーバンスピード」の文字盤など、クラシックからモダンな文字盤まで盛り込まれている。

 ストラップは着脱が簡単な仕様。防水加工を施したラバー製のNATOストラップを4色、正統派のカーフレザーや自社工房で制作されるぼかし加工を施したスフマートのカーフスキンレザー、特注のアリゲーターなど、文字盤やケース素材の組み合わせにより、300通り以上のパーソナライズを楽しむことができる。

世界初、カーブサファイアガラスを風防に採用

 スマートウオッチとしての性能を他社モデルと比較すると、Android Wear 2.0、Snapdragon 2100搭載とスペック上は代わり映えしないが、モンブラン サミットは世界で初めてカーブサファイアガラスを風防に採用している。これはマニュファクチュール(自社一貫生産)のウオッチメゾンだからこそ、取り組めた仕様と言えよう。

 またモンブラン サミットは、UberやFoursquare、Runtasticをプリインストール済みで販売されるという、ユニークな特徴もある。デジタル機器を扱うのに慣れない従来のユーザーへの配慮でもあるようだが、Uberをディスカウントで利用できるような施策も予定しているそうだ。

 モンブラン サミットは「デジタル機器でもなく、移り変わりが早い“ファッション”アイテムでもないく、伝統的なスイス時計の系譜を組んでいる」とうたうが、タグ・ホイヤーに続きスイスの高級かつ伝統的な時計メーカーがスマートウオッチに参入することで、ユーザーにとって選択権が増えることになる。


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