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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第489回

2016年の1~12月までを12匹の猫写真で振り返る

2016年12月23日 12時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

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道路脇に置かれた段差プレートが大きさ的に猫にちょうどいいらしい。プレートを広く使い、日差しを存分にあびながらお昼寝中のサビネコを地面ギリギリから撮影(2016年12月 オリンパス OM-D E-M1)

道路脇に置かれた段差プレートが大きさ的に猫にちょうどいいらしい。プレートを広く使い、日差しを存分にあびながらお昼寝中のサビネコを地面ギリギリから撮影(2016年12月 オリンパス OM-D E-M1)

 2016年最後の「這いつくばって猫に近づけ」。本年もありがとうございました。

 1年を締めくくるってことで、1月から12月まで、一月に1枚ずつ12枚の写真をピックアップしてみた。思ったより季節感は出なかったけど、今年は夏がいまひとつぱっとせず、秋には雨に祟られ、なかなか大変でありましたから、それもさもありなんということで。

1月、秘密基地っぽい公園の排水口にて

池の排水口だと思うのだが、こうしてみると、秘密基地への入口にしかみえませんですな。このあと地下深くの秘密基地へ彼ははいっていくのであった。望遠レンズでそっと撮影(2016年1月 オリンパス OM-D E-M1)

池の排水口だと思うのだが、こうしてみると、秘密基地への入口にしかみえませんですな。このあと地下深くの秘密基地へ彼ははいっていくのであった。望遠レンズでそっと撮影(2016年1月 オリンパス OM-D E-M1)

 1月は、とある公園。寒風を避けて猫が避難したのはなんと……これはなんでしょう。

 手前にあるのは池。水が張られてるのは見ないけど、昔は水をたたえていたのかと思う。おそらくはその排水口だ。

 猫がたたたっと走って行ったと思うと、その排水口の凹みに飛び込んでこっちをちらりと見たのである。

 秘密基地っぽくていい。

2月、井戸と猫という組み合わせ

奥へ引っ込んでいたのでちょっと遠かったが、井戸と並んでる様子がちょっと気に入ったので採用。暗きょから、井戸と猫(2016年2月 ソニー α6300)

奥へ引っ込んでいたのでちょっと遠かったが、井戸と並んでる様子がちょっと気に入ったので採用。暗きょから、井戸と猫(2016年2月 ソニー α6300)

 2月は暗きょ脇のおうちで。年に数回友人らと暗きょ化された川筋を中心に歩くフィールドワークを開催しているのだが、そのひとコマ。

 小さな水路跡を歩いていると、その脇にある家にひょこんと猫がいた。水路跡は周りより少し低くなるので、這いつくばらなくても猫目線で撮れるのである。井戸があるところを見ると、かなり昔から住んでいるのだろう。

 井戸と猫という組み合わせで。

3月、保護猫カフェにて

保護猫カフェにて。この子はまだやってきて間もなく、他の猫や人間の客にはこれから慣れるところらしい。爪をとぎつつ周りを気にしてる様子もちょっと不安げ。その後なじんだろうか。また行かねば(2016年3月 パナソニック LUMIX DMC-TX1)

保護猫カフェにて。この子はまだやってきて間もなく、他の猫や人間の客にはこれから慣れるところらしい。爪をとぎつつ周りを気にしてる様子もちょっと不安げ。その後なじんだろうか。また行かねば(2016年3月 パナソニック LUMIX DMC-TX1)

 3月はライオン……じゃない。3月は川越の保護猫カフェ「ねこかつ」で猫撮影講座みたいなことをやったのである。その猫カフェで爪を研ぎつつ、ちょっと向こうが気になってるという姿を。

 みなさん、無事里親が見つかるとよいですなあ。

4月、河原の工事現場にて

目線さえもらえれば、上から猫を撮るってのも可愛くていいものである。にしても器用に真上を向くものですな(2016年4月 パナソニック LUMIX DMC-TX1)

目線さえもらえれば、上から猫を撮るってのも可愛くていいものである。にしても器用に真上を向くものですな(2016年4月 パナソニック LUMIX DMC-TX1)

 4月は君の嘘……ではもちろんなくて、とある河原の工事現場で。工事現場ってはたから見ると危なかしいのだが、外の人間は不用意には入れないので工事が行なわれない土日になると猫的にはオアシスなのである。

 そんな工事現場のシートにいた猫を上から撮ろうとしたらちょうど真上を向いてくれた。

 猫を上から見下ろして撮るときはこのように目線を貰うこと。

5月、“猫宅訪問”のおうちにて

遊びたくてたまらないノルウェイジャンフォレストキャット。ふわふわした長毛っぷりが、きっと寒い冬に飼い主を温めてくれることでしょう。でもブラッシングは大変そう(2016年5月 オリンパス OM-D E-M1)

遊びたくてたまらないノルウェイジャンフォレストキャット。ふわふわした長毛っぷりが、きっと寒い冬に飼い主を温めてくれることでしょう。でもブラッシングは大変そう(2016年5月 オリンパス OM-D E-M1)

 5月は“猫宅訪問”。3軒のおうちにお邪魔して、そのうち2軒は子猫。だから猫宅訪問写真から、真っ白なノルウェイジャンフォレストくんを。まだ遊びたくてたまらない年頃なので、キャットタワーの丸い穴から顔を出してオモチャを攻撃するのである。

 ちょこまか動き回る子猫を撮るのは大変なのであった。2016年秋以降に超高速AFを実現したミラーレス一眼が何機種か出てきたので、いずれそれらでどこまで遊びまわる子猫にフォーカスを合わせ続けてくれるかテストをしてみたい。

6月、犬と猫がいるおうちにて

ハチワレの猫とハチワレの犬。2匹は仲良し(2016年6月 オリンパス OM-D E-M1)

ハチワレの猫とハチワレの犬。2匹は仲良し(2016年6月 オリンパス OM-D E-M1)

 6月もまた2軒の猫宅訪問。特に犬猫コンビは秀逸だった。偶然にも顔の模様が同じという義兄弟である。2匹が写ってる写真から、ポーズが似てるものを引っ張り出して見た。

 ちなみに、飼い主さんの仕事はドッグトレーナー。犬の専門家がとまどいながら近所で保護した猫を飼いはじめた、というのもまたよい話です。犬との仲は良好。

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