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末岡洋子の海外モバイルビジネス最新情勢 第158回

低迷気味のシャオミ、活路を米国に求める?――米国市場参入を表明

2016年09月02日 10時00分更新

文● 末岡洋子 編集● ASCII.jp

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米国市場参入は“間もなく”!?

 今回の米国市場参入は、Bloombergの取材でXiaomiのBarra氏が語ったものだ。Barra氏は、「当然ながら、米国は視野に入れている市場だ」と語り、“近い将来に”スマートフォン市場に参入するための準備を進めているとした。

 Barra氏は時期をはじめとした具体的な詳細には触れていないが、若者など新しい技術に感心の高い層にリーチできるチャネルとともにソーシャルメディア戦略を進めると述べている。なお、Xiaomiはすでにイヤフォン、フィットネスバンドなどの製品については、米国市場向けにオンライン販売を開始している。

 Bloombergが指摘している通り、Xiaomiは5月末にMicrosoftより約1500件の特許を取得している(Xiaomiの株式と引き換えだったという憶測もある)。これを米国市場参入に向けた足がかりと見る向きも多い。

 Strategy Analyticsのアナリストは、「Mi 5、2017年の「Mi Edge」でしっかりとした成功を築くことができなければ、Xiaomiに未来はないだろう」と語っていた。厳しい状況をどう乗り切るのか、米国市場がその鍵となるのだろうか。


筆者紹介──末岡洋子


フリーランスライター。アットマーク・アイティの記者を経てフリーに。欧州のICT事情に明るく、モバイルのほかオープンソースやデジタル規制動向などもウォッチしている

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