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160度に熱して曲げる! ハードチューブ水冷PC組立実演会開催

2016年06月25日 23時33分更新

文● 北村/ASCII.jp

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 ワールドワイドで活躍するMODDERの門馬ファビオ氏による、「ハードチューブ水冷PC組立実演会」がオリオスペックで開催された。

オリオスペックで開催された「ハードチューブ水冷PC組立実演会」

 イベントではハードウェアチューブを使った水冷システムの導入を実演。PETG(非結晶性樹脂)という素材でできたチューブに熱を加え、PCにピッタリ合うよう次々と曲げていった。

 PETGは、アクリルよりも割れにくく加工しやすいため、曲げ過ぎたら再加熱して少し戻すといった修正も可能で、水冷用のパイプに最適だと門馬氏は語る。

サーマルテイク2016 Best MODDER賞を受賞した門馬ファビオ氏が、ハードウェアチューブをヒートガンで熱して曲げる方法をレクチャーした

熱したチューブを曲げる際に、どうしてもきれいな角度にならない場合は、角度付きの治具を使うと、意図した角度に曲げられる

シリコンチューブをハードウェアチューブに通さずに曲げると、曲げたところが潰れてしまう。こういった注意点を細かく解説した

曲げたチューブをPCに組み込み、冷却液を流し込む。この瞬間が一番ワクワクして楽しいと門馬氏は語る

ブルーの冷却液がマシンを一巡。エア抜きのために1週間くらいはタンクの栓を緩めにしておく必要があるという

 曲げ加工をしたチューブをPCに組み込み、冷却液を注入して実演会は終了。その後は、チューブ曲げ加工の体験会を実施。来場者が曲げ加工に挑戦できた。

ハードウェアチューブ加工ワークショップ。来場者が曲げ加工に挑戦。ハート型に曲げる猛者も現れた

 筆者も挑戦してみたところ、40秒ほど温めたところで、急激にチューブがグニャグニャになり、簡単に曲げられた。飴やガラス細工のような感覚で自在に曲げられるため、想像以上に難易度は低い。ただし、例えば90度など意図した角度にキッチリと曲げるのには、練習が必要だと感じた。

 ちなみに門馬氏が、水冷MODを始めたきっかけは「かっこいいから」という、じつにわかりやすい理由だった。ホームセンターで集められる工具や素材をつかって、特別な技術がなくても誰でもMOD PCを作れることを強くアピールしていたのが印象に残った。

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