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アキバで恥をかかないための最新パーツ事情2016 第3回

知ったかできる自作パーツ基礎知識【ビデオカード編】

2016年05月25日 10時00分更新

文● 山県

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 久々に自作PCに挑戦しようとする人のための応援企画として毎年お届している「アキバで恥をかかないための最新パーツ事情」。今回も、2015年から2016年にかけて登場した新製品をおさらい。

久しぶりにパーツショップを訪れても戸惑うことなく買い物を楽しむために、ここはひとつしっかりと勉強をしてから自作に臨みたい。それではさっそく、PCパーツの最新トレンドを振り返っていこう。第3回は「ビデオカード編」だ。

2015年から2016年の最新ビデオカード事情~NVIDIA編~

 NVIDIA「GeForce」シリーズ最大のトピックは、2015年6月に登場した「GeForce GTX 980 Ti」だ。2014年9月に登場したMaxwellアーキテクチャーを採用するハイエンドGPU「GeForce GTX 980」の上位にあたる製品で、ハイエンドユーザーを中心に人気となった。

2015年4月~2016年4月に発売されたNVIDIA GPUのスペック表
GPU GeForce GTX 980 Ti GeForce GTX 950
開発コードネーム Maxwell Maxwell
GPUコア GM200 GM206
製造プロセス 28nm 28nm
ストリーミング
プロセッサー数
3072基 768基
コアクロック 1000MHz 1024MHz
ブーストクロック 1075MHz 1188MHz
メモリークロック 7010MHz 6600MHz
テクスチャーユニット数 176基 48基
ROP数 96基 32基
搭載メモリー量 6GB 2GB
メモリータイプ GDDR5 GDDR5
メモリーバス幅 384bit 128bit
TDP 250W 90W
補助電源 8ピン+6ピン なし

 引き続き販売されたGeForce GTX 980/970/960搭載モデルは、価格も下がり人気のビデオカードとして市場を牽引。2015年8月にはMaxwellベースのミドルレンジGPU「GeForce GTX 950」も登場。同GPUには補助電源不要バージョンも用意されるなど、上から下まで充実のラインナップがそろっている。

 さらに、2016年5月に発表された新GPU「GeForce GTX 1080」「GeForce GTX 1070」がまもなく登場する。詳細は最新ベンチマークでレビューしているので参照いただきたいが、既存モデルを圧倒するパフォーマンスは今後の主力GPUとして大きな期待を集めている。

2016年5月に発表されたNVIDIA GPUのスペック表
GPU GeForce GTX 1080 GeForce GTX 1070
開発コードネーム Pascal Pascal
GPUコア GP104 GP104
製造プロセス 16nm FinFET 16nm FinFET
ストリーミング
プロセッサー数
2560基 1920基
コアクロック 1607MHz 1506MHz
ブーストクロック 1733MHz 1683MHz
メモリークロック 10GHz 8000MHz
テクスチャーユニット数 160基 120基
ROP数 64基 64基
搭載メモリー量 8GB 8GB
メモリータイプ GDDR5X GDDR5X
メモリーバス幅 256bit 256bit
TDP 180W 150W
補助電源 8ピン 8ピン

各社注目のGeForce GTX 980 Ti搭載ビデオカード

GeForce GTX 980 Ti搭載ビデオカードでは初のオリジナルVGAクーラー採用モデル「GeForce GTX 980 Ti Gaming G1」。8mm径×5本と6mm径×1本のヒートパイプを組み合わせた「WINDFORCE 3X」を採用する

MSIの人気VGAクーラー「TWIN FORZR V」を採用する「GTX 980Ti GAMING 6G」。セミファンレス仕様は同モデルでも健在で売れ筋商品のひとつだ

100mmファン×2基で3スロット厚のVGAクーラーを採用するPalit「GeForce GTX 980 Ti Super JetStream」。GPU温度が60度以下でファンが停止する0dBテクノロジーもサポート

コア/ブースト/メモリークロックが1253MHz/1335MHz/7210MHzとなるスーパーオーバークロックモデル「ZOTAC GeForce GTX 980 Ti AMP! Extreme」。90mm径ファン×3基と、銅製ヒートパイプ、大型のアルミフィンで構成されるオリジナルクーラー「IceStorm」を搭載する3スロット仕様だ

GALAX製OC仕様の「GF PGTX980TI/6GD5 HOF」。ホワイトカラーの10層基板には、デジタルPWM「IR3595」とDrMOS「IR3555」で構成される8+2フェーズ回路を搭載。8mm径×4本+6mm径×3本のヒートパイプと、80mm×2基+90mm×1基の冷却ファンで構成される3スロットサイズの大型モデルを装備

4本のヒートパイプと多数の放熱フィン、直径約75mmのトリプルファンを組み合わせ、高負荷時でも静かな動作音を実現したS.A.C(サイレントエアクーリング)3連冷却ファンを採用する「ELSA GeForce GTX 980 Ti 6GB S.A.C」

水冷と空冷両対応のVGAクーラーを装備するASUS「POSEIDON-GTX980TI-P-6GD5」。空冷時はリファレンス比マイナス5度、水冷時はリファレンス比マイナス30度という高い冷却性能を実現した

選別したチップのみを採用し高品質をウリとするGIGABYTE「GV-N98TXTREME-6GD」。700Wまでのサポートをうたうトリプルファン構成でセミファンレス駆動の「WINDFORCE 3X」を採用。LEDカラーを変更できる「RGB LED illumination」や基板をたわみから保護する「Metal back plate」を装着している

ASUS独自のGPU選別システムにより選ばれた極冷にも対応したオーバークロッカー向けモデル「Matrix GTX 980 Ti」。極冷時にメモリー周りを凍結から防ぐ「Memory Defroster」やGPUの負荷をLEDカラーで判断できる「LED Load Indicator」などのギミックを備える

ASUS製ビデオカード発売20周年を記念した「GOLD20TH-GTX980TI-P-6G-GAMING」。おなじみのセミファンレスクーラー「DirectCU II」はゴールドとブラックにカラーリング。基板裏面にもゴールド仕様のバックプレートが標準装備される

玄人志向の新ブランド「DuraPro」シリーズの第1弾モデル「DURAPRO-GTX980Ti-6GB」。国内の厳しいテスト基準をクリアした全品国内検査や製品2年保証、安心のメールサポートなどがウリ。基板背面には「保護や湾曲防止、ノイズシールド、全体の冷却効果」があるとされるアルミニウム合金バックプレートを実装

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