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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” ― 第443回

人に見られても……まずは伸びをして対応を考える猫たち

2016年02月05日 12時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

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目の前で気持ちよさそうにボリボリしはじめたので、とっさに這いつくばって猫目線で撮影。気持ちよさそうな一瞬でありました(2016年2月 オリンパス OM-D E-M1)
目の前で気持ちよさそうにボリボリしはじめたので、とっさに這いつくばって猫目線で撮影。気持ちよさそうな一瞬でありました(2016年2月 オリンパス OM-D E-M1)

 内緒の猫スポットというのがあって、まあ近所の人からすれば何が内緒なんだかという話なのだけど、今の時代、猫だまりはおしなべて内緒なのである。

 公園で猫ボランティアさんを見かけると世間話をして撮らせてもらうんだが(猫の世話をしてる人を横目に無言でカメラを構えるって無粋じゃない)、昔に比べると「撮るのはいいけどネットには載せないでね」的な話がよく出てくるのだ。

 そこに猫が大勢いるとわかると、夜中に捨てに来る人がいる、虐待されることがある、猫が連れ去られることがある、などなど、よからぬことも起きるわけである。

 江ノ島のような猫で有名な場所でも、数年前、テレビに出たばかりに、そのあと猫の数が減ったという。連れ去られたという噂もあった。近所の人が心配して猫を引き取ったので表にいる猫は減っているという話を先日聞いた。

 やっかいな話であるがしょうがない。地元の人しか歩かないような場所ならなおさらだ。

 で、そこは通りすがりでは絶対入らないような、狭くて古い道の一角なのである。何年か前、自転車で散策してて発見した場所。

 そこの猫はいつも油断してくつろいでるのである。

 油断してるので、自分に注目してる人に気がつくと、おもむろに起き上がり……あくびしたり伸びをしたりするのである。ああ、見つかっちゃった、的な感じで。

 でも、警戒レベル4くらいなので、まあとりあえず起きておくか、という感じである。ここで人に慣れてない猫だといきなり警戒レベルが上がって隙あらば逃げだそうとしたり、いきなり隠れたりするけれども、ここの猫はのんびりしててすばらしい。

 見つかっちゃった、と思うと、まず伸びである。

かなり離れたところから望遠で撮影。黒猫は舌を出し、三毛猫はきれいに伸びをするのであった。この前足から背中にかけての曲線がいい(2016年2月 オリンパス OM-D E-M1)
かなり離れたところから望遠で撮影。黒猫は舌を出し、三毛猫はきれいに伸びをするのであった。この前足から背中にかけての曲線がいい(2016年2月 オリンパス OM-D E-M1)

 うにゅう、と伸びてから次を考えるのだ。

 車の上で日向ぼっこしてたこっちの猫もうにゅう。

車の上にいてくれたおかげで真横から撮れた伸び。いいタイミングで撮るのは意外に難しいのである(2016年2月 オリンパス OM-D E-M1)
車の上にいてくれたおかげで真横から撮れた伸び。いいタイミングで撮るのは意外に難しいのである(2016年2月 オリンパス OM-D E-M1)

 猫が日向で伸びをしてる姿って気持ちよさそうでいい。特に冬。冬は服が重くてもこもこしてるから人も伸びをして身体をほぐしたくなる。だから伸びをしてる猫に感情移入しちゃうのだ。

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