AFが大きく進化
EOS-1D X MarkIIは、キヤノンのフルサイズセンサーでは初採用になる像面位相差AF方式「Dual Pixel CMOS AF」を採用。ライブビュー時や動画撮影時に高精度なAFが可能になっている。
なお、キヤノンではセンサー面に位相差検出AF用センサーを撮影用素子とは別に配置する「ハイブリッドCMOS AF」と撮影用の素子と位相差検出用のセンサーを兼用する「Dual Pixel CMOS AF」の2種類があるが、前者は主にエントリー向けモデルに、後者はミドルレンジ以上のモデルに搭載されている。
機種が違うため、使い比べても比較にはならないのだが、後者のDual Pixel CMOS AFのほうが動作速度は速い印象だ。
改良が加えられた「EOS iTR AF」は顔優先モードも加わり追従性も向上しているなど、従来からの機能がより強化された印象。
AF性能は元から不満らしい不満はなかったが、より洗練された感じだ。新しい位相差センサーは測距点61点のすべてでF8.0レンズに対応し、そのうちの21点はクロスセンサーなので精度も高いと思われる。