投稿者は関西が強し?データで見る2015年のFBカレー部
大手IT企業に務める遠藤さんは、得意のデータ分析テクを活かし、SNSの分析を披露し、参加者を驚愕させる。
去年はFacebookに投稿された店舗をGoogle Mapにマッピングしたカレー部マップを作成。TwitterやFacebookでのカレーにまつわる投稿を拾うと、2200万件くらいにのぼった。「食べ物の中で言うと、カレーとラーメンの投稿数は圧倒的に多いです。カレーが一番発言されるのは、横須賀の海軍カレーのイベント時」と遠藤さんは指摘する。
昨年は定量的な分析がメインだったが、今年は定性的な分析にチャレンジ。FacebookのAPI仕様が変わったため、苦労したもののFacebookカレー部の投稿4500件をテキストマイニング。「インデアン」「ダルバート」「カレーパン」「タージマハル」「中華大島」「エムトゥエム」などのキーワードの頻出頻度や関連具合を調べることができたという。さらに遠藤さんはFBカレー部で投稿の多い人をランキングし、関西が強いという意外な結果で会場を沸かせた。
スリランカで食べて、作ってきた安藤さんのカレー
IT企業のサイボウズに勤務する安藤さんは、スリランカでカレーを食べ、かつ作ってきたという旅行の思い出をプレゼンした。
「学生にとき、ジャーナリストになりたいと思って現地の新聞社にインターンで入り、2ヶ月くらい住んでいた。それ以来2回目で、今回は2週間スリランカに行かせてもらった」(安藤さん)。そんな安藤さんが行ったのは、東海岸のトリンコマリーや中央部のダンブッラ、紅茶の聖地のキャンディー、象で有名なヌワラエリアなど。地球の歩き方でも2Pくらいで終わっているマニアックな町を鉄道でグルグル回ったという。
スリランカ料理の基本はモルディブフィッシュとココナッツミルク。「鰹節より生乾燥くらいなものをスパイスと炒めて、テンパリング。具材を炒めて、最後にココナッツミルクを入れる」と安藤さんはコメント。最後のココナッツミルクで辛いカレーがまろやかになるという「ツンデレ感」が決め手だという。安藤さんは魚とココナッツと米しか採れない国の常備菜とも言えるサンボルや米粉ベースのスナックのパパダム、ビーツやダルのカレーなどのスリランカ料理を紹介。「さまざまな具材をモルディブフィッシュとココナッツミルク、シンプルなスパイスで炒め皿に盛る。これらを混ぜて食べるのが美味しい」と安藤さんは語る。
今回、安藤さんは宿をとらずに現地に行き、トゥクトゥクのオジサンに美味しい飯が食べられる店に連れてってもらい、そのまま料理を教えてもらったという。たとえば、港町のトリンコマリーではとった魚をシンプルなスパイスで挙げたものが出た。「調味料はターメリックとチリ、クミン、玉ねぎとニンニクしか置いてない。スパイスというと複雑に絡み合うのがよしとされるけど、スリランカでは素材とココナッツミルクとモルディブフィッシュ、数種類のスパイス組み合わせだけでやっている。衝撃を受けた」と安藤さんは語る。
安藤さんは米粉&ココナッツミルクのクレープであるホッパーを作れるホッパーメーカーを購入。「日本のスリランカ料理屋でホッパー見たことない」という安藤さんに対して、会場からは「中野のアチャラナータでホッパー出している」というコメントが飛んだのは、さすがカレー部という一幕だ。そして、7月に移転したばかりのサイボウズの新オフィスにはキッチンが作られため、安藤さんは業務でカレーを作れるようになり、社内外のイベントでスリランカカレーをふるまっているという。
(次ページ、店を忘れちゃったのでクイズ形式だった清水さんのカレー)