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モバイルアプリ調査のエキスパートに聞く2016年市場

モバイルアプリ市場に新たなプラットフォーム台頭かApp Annieのデータで判明

2015年12月09日 13時00分更新

文● 吉田ヒロ

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ディープリンキングによる新たなエコシステム

 アプリ間のディープリンキングもさらに増えるのではないかと予想しています。ディープリンキングは、Androidでは1年半ほど前、iOSでは1年ほど前から広まってきたアプリ間のシームレスな連携を実現する技術。前述した、LINEやWeChat、QQなどはこのディープリンキングによってIDを引き継いだまま、ほかのアプリやサービスに移動したり、元のアプリに戻って来れたりするのでエコシステムが強固になりつつあると指摘。GoogleやFacebook、Twitterなどのアプリも、ディープリンキングを活用したエコシステムを構築しつつあるとのことでした。開発者側でも、ディープリンキングを活用することでユーザーの行動を分析できるほか、アプリ遷移時にパーソナライズできるというメリットがあるそうです。

本来はメッセージアプリであるはずのLINEから、タクシーの配車や飲食店予約、アルバイト検索などのサービスを利用できます。iOSやAndroidなどのプラットフォーム上にさらに独自のプラットフォームを構築してエコシステムを形成している例です

Android 6.0で利用できる「Google Now on Tap」機能もディープリンキングのひとつ。スマホの画面に表示されている情報を解析し(左)、そのままホームボタンを長押しすると検索やマップ、関連するアプリなど、ユーザーが「次にしたいこと」をサポートするアプリをカードとして提示(右)、該当カードをタップすればホーム画面を経由せずに目的のアプリに遷移できる

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