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DESIGN Web制作に役立つ写真撮影のちょっとしたコツ ― 第4回

商業写真で首切りと串刺しがダメな理由

2015年11月10日 11時00分更新

Web Professional編集部

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サイト運営を請け負っていると「新しいスタッフが入ったから紹介ページの更新よろしく」と言われることがあります。しかし、1人のスタッフのためにプロカメラマンは頼めません。結局、誰かが撮影することになります。

ありがちな失敗写真「首切り」

さっそくクライアントを訪ねて、新入スタッフの撮影と自己紹介の取材をすることになりました。入社動機やこれからの抱負など、気さくに話してくれる人でホッと胸をなでおろして、撮影も無事に完了。クライアントのOKも出たので、デザイナーに依頼してスタッフ紹介ページを更新してもらいました。

ところが、しばらくしてスタッフ紹介ページの元の写真を撮影したカメラマンから、クレームが……。

「あの追加した写真、あれはダメだよ」

「えぇ! なんで? そりゃ素人ですけど、そこそこ撮れたはずですけど」

01.png
首切り

首をホワイトボードで切っちゃってますよね。これは首切りって言ってダメな構図です。商業写真の基本ですよ」

いい表情ばかりを気にして、そこまで気が回らなかった……。

縁起が悪いのと、首付近に横線が入っていると、顔に視線が向かず、線を追いかけてしまうことがあるのでダメなんです」

追い打ちをかけられてしまいました……。

「串刺し」にも気をつけて

そこでプロカメラマンに見せたのがこの写真です。

02.png
串刺し

「これもひどい。頭から何か生えているように見えますよね。これは串刺しっていうんです。マヌケで、格好悪いからダメです」

後ろにコードがからまっていて、それが気になって他のことは何も確認しなかった……。そういえば串刺しって、どっかで、そんなことを……。

不自然に切ったら不安な構図に

串刺しは言われてみれば恐怖な構図なのですが、次に見てもらったのはこれです。

03.png
関節切り

「場所変えて、服も変えてもらったのに、手がヘンなところで切れちゃってますよね。不自然ですし、なんとなく不安に感じませんか?」

小首をかしげたところがシャッターチャンスだと思ったんだ。こういうのって、たしか……。

04.png
左が串刺しと関節切り、右が首切りと串刺し

「合わせ技もあるじゃないですか。なんで、こんな写真ばっかなんですか」

このときも、結局、表情ばかりに目がいってしまって、ファインダーできちんと確認をしていなかった……。最初は親切に教えてくれたカメラマンも、説明をしているうちに興奮してきてしまった様子です。

「最近はあまり言われなくなりましたけど、大げさにろくろを回しているような手の動きもやめておいたほうがいいんですよ。多少の手の動きはいいけど」

05.png
ろくろ

そうだ、思い出した。『デザイナー&ディレクターが写真を上手に撮る本』に人物を撮るときの注意点が書かれていたことだったんだ!

06.png
『デザイナー&ディレクターが写真を上手に撮る本』の企業サイトの例で、集合写真や人物写真の撮り方がまとめられている

 ※ ※ 

人物写真は1人だけではなく、集合写真を撮影しなければならないこともあります。そのようなときに気を付けること、段取りのしかたなど、詳しい方法が『デザイナー&ディレクターが写真を上手に撮る本』で解説されています。

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06.png

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  • ISBN:978-4-04-866452-3
  • 発売:KADOKAWA

目次

第1章[基礎編]写真撮影の前に知っておきたいこと
1 Web制作に写真撮影が必要な理由
2 撮影前にするべき準備と段取り
3 カメラ、レンズ、撮影用品を揃える
4 シャッターを切る前の設定と心構え
   コラム 「写真」とは何か
   コラム なぜコンデジやミラーレスじゃいけないの?
   コラム ISO感度
   コラム 遅いシャッタースピードのときは三脚が必須
   コラム APS-Cカメラとレンズ
   コラム なぜ18%のグレーが中間なの?
第2章[実践編]業種別サンプルで学ぶ素材写真の撮り方
Case A サービス業サイト
来店を促すネイルサロンサイト
  A-1 丁寧な仕事ぶりをアップで撮る
  A-2 安全、安心を感じさせるショップページ
  A-3 女性の肌を手間なくきれいに見せる
   コラム 影は薄く、背景はシンプルに
   コラム お店の雰囲気を伝える写真も撮っておこう
Case B 企業サイト
「問い合わせ」を増やしたい企業サイト
  B-1 ボケをコントロールしてメインの背景を撮る
  B-2 好感の持てる人がいる会社案内ページ
  B-3 大勢のスタッフを撮影する段取り
Case C 店舗サイト
こだわりをアピールしたい自転車ショップサイト
  C-1 センスあふれる雰囲気をありのままに撮る
  C-2 お店に行きたくなるカスタマイズ紹介ページ
Case D 製造業サイト
現場写真で商品の魅力を伝える食品加工会社サイト
  D-1 会社と製品を連想できる漁港風景を撮る
  D-2 ドキュメンタリー調の仕入れページ
Case E 飲食店サイト
店主の人柄と雰囲気でお客を呼ぶ居酒屋サイト
  E-1 店主の人柄、店の雰囲気を伝えるトップページ写真
  E-2 手際よさやスピード感を詰め込んだ料理紹介ページ
  E-3 料理をおいしそうに見せる補正テクニック
   コラム 「シズル感」って何?
   コラム Lightroomなら補正処理がコピペできる
Case F ECサイト
健康志向で販売を増やしたいジャムの通販サイト
  F-1 映り込みのあるガラスビンを撮る
  F-2 「おいしそうな朝食にはジャム」の演出
  F-3 商品撮影を成功させるコツ
   コラム 便利な小物をストックしておこう
   コラム 商品撮影(ブツ撮り)は標準レンズで
第3章[応用編]撮影がもっとはかどるグッズとノウハウ
1 商品撮影に便利な小物を揃える
2 写真データをLightroomで効率よく整理する
3 レイアウトに合わせるテザー撮影
4 Lightroomをもっと便利に使うTips
5 難しい撮影や失敗写真を合成で乗り切る

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