地元の人たちにも愛される猫
我々も階段をおりてまた路地をふらふらと散歩すると、地元の小学生女子が「なっちゃん」って大きな声で叫んでる。
なっちゃん?……はい、なっちゃんがいたのである。塀の上に。気持ちよさそうにお昼寝。地元ではなっちゃんと呼ばれてる猫らしい。
斜面の山側でさらに塀の上なので、デジカメのモニターをチルトさせて腕を上に伸ばして撮ってもこれがギリギリだったのだが、なっちゃんが気持ちよく寝てるのがわかるかと思う。
愛されてますなあ、なっちゃん。まだ若い猫だ。
なっちゃんは気持ちよさそうに寝てるのでそのまま起こさないように真下を通り抜ける。ここ、塀と民家の裏口に挟まれた路地なのでちょっとドキドキする。
そして路地を抜けて神社の境内に抜けようかというそのとき、奥から黒猫がにゃあとやってきて、目の前にごろん。
人なつこい猫が来た。首に巻いた赤い布が似合う。
よくお地蔵様が赤い前掛けをつけてるじゃないですか。あれに似た感じ。お寺から出てきたんじゃないかと思うくらい。
ちなみに、このごろんと転がった猫の奥に見える細路地が殺気歩いてきた道。塀の上で寝てるなっちゃんのしっぽがちょろっと見えてる。わかりづらいけど、なっちゃんはあんな高いとこで寝てたのだった。よい路地ですな、ここ。
この黒猫もう1枚。赤い前掛けがよくわかる写真を。
右に見える侘びた階段をとことと降りてきてこの石垣に飛び乗ったのだ。
このあとまだ遊び足りないのか我々を追いかけて神社まで来たけど、縄張りがそこまでなのか、帰って行ってしまったのだった。
もうひとつ、我々が猫とたくさん出会ったのが千光寺道エリア。この界隈は、キャットストリートビューでも紹介されてるエリア。猫がいっぱいいた公園もしっかり出てくる。
ここ、観光客がよく立ち寄るのか人なつこい猫がいっぱい。
子猫もおりまして、もうこんなである。
この連載では珍しく可愛い写真。
まあ可愛い猫はどう撮っても可愛いのだけど。
最後に、前ページの冒頭写真は千光寺山頂近くにいた猫。背景を見ると山頂っぽいのがわかるかと思う。
山頂でのんびりと毛繕いをしておりました。
実はもっと大勢の猫と出会ったので、また機会があれば。
尾道に猫が多いとは話には聞いていたけど、5時間ほどの滞在でこれだけ出会えてなおかつ古社古刹めぐりも眺めも(天気は悪かったけど)楽しめるとは予想以上に素晴らしいところでありました。
今度はゆっくり天気の良い日に訪れたいものです。
古い街と猫を同時に愛でたい人に鞆・尾道エリア超お勧めです。
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筆者紹介─荻窪圭
老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書) (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)、『古地図でめぐる今昔 東京さんぽガイド 』(玄光社MOOK)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/
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