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休日は会社でモノ作り 趣味を仕事にする職人集団チームラボ

2015年09月07日 17時00分更新

文● 盛田 諒(Ryo Morita)

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チームラボはMakerの集まり

 チームラボがMakeのイベントに出展するようになったのは2009年のMake: Tokyo Meeting 04から。

 以来、社内に『MAKE部』という部活動ができた。「やりたい」と手をあげた社員がチームラボMAKE部名義で出展するのが年間行事のようになったそうだ。

 当時の出展物の1つが山本遼さんの『ヘブンズ・ドア』。mbedというARM系マイコンを使い、ウェブブラウザーからトイレの空き室状況を確認するという、バカバカしくも素晴らしい作品だ。

ヘブンズ・ドア

「社内には作るのが好きな人が多くて、Makerも多いんですよ」

 そう教えてくれた樫田壮一郎さんも、『TANZVOLK』名義でMIDIコントローラーを出展していたMakerのひとり。

「入社前、Maker Faireでブラブラしていたら『チームラボMAKE部』のブースがあって。掃除ロボットのルンバを改造してカメラをつけた『ローアングラー』という作品を展示していて、面白い人がいる会社があるもんだなと」

TANZVOLK(試作中)

 しかし、優秀なMakerであれば大手メーカーに行ってもおかしくない。なぜチームラボかというと、「おもしろいものが作れるから」とのことだ。

 大手メーカーは事業部ごとに細かくセグメントがわかれ、たとえば「ウェブ技術を使ったガジェット」のように括りのあいまいな製品がとても作りづらい。

 一方チームラボは、ウェブと連動したモノづくりを身ひとつで手がけられる。基本的に受託仕事なのでクライアント付きではあるが、まかされる範囲は広い。

「各自が様々な高い技術を持っているので、曖昧な領域を横断してアウトプットできるのは魅力ですよね。社内の誰かに相談すると、様々な面白い解決策が返ってくるのでいつも助かってます。」(樫田さん)

 そんなMakerたちが集まっているためか、チームラボのオフィスからは『自作』の匂いがぷんぷんする。

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