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オフライン再生に対応すれば「AWA」も楽しみ

Apple Musicの対抗馬はアジア最強の定額配信「KKBOX」か

2015年08月22日 12時00分更新

文● 四本淑三

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アジア最大、1000万人を抱えるKKBOX

 KKBOXは1000万人以上の無料会員を抱えると言われる、台湾発アジア最大のサービス。サービスインは2004年で、現在では香港、シンガポール、マレーシア、そして日本の5ヵ国をカバーする。

 KDDIはそのKKBOXを2010年末に連結子会社化し、KKBOXのプラットフォームを使って「LISMO unlimited powered by レコチョク」を2011年6月にスタート。それを2013年6月にリニューアルして、KKBOXへ名称変更し、本来のサービス名に戻したのが現在のサービス。LISMO unlimited時代を入れると、いま国内で利用できるサブスクリプション型としては、最もサービス期間が長い。

 特徴は日本国内向けに限っても1200万曲以上と言われる配信曲の多さ。邦楽についてはほかのサービスと大差ないが、C-POP、K-POPと言われるアジア圏の楽曲を中心とした音源が豊富で、そうした音楽情報ポータルとしての魅力は大きい。

 もうひとつの魅力はマルチデバイス対応であること。専用のアプリでAndroid、iOS、そしてWindowsとMac OS Xに対応する。

Mac OS X版のKKBOXアプリ。iTunesを意識したデザインでなかなか使いやすい。LINE MUSICやレコチョクBESTのウェブブラウザー版では省略されるキャッシュ機能が付いて、オフライン時の再生にも対応している。モバイルPC派には、こちらをオススメしたいところ

 独自の機能としては「Listen With(一緒に聴く)」が挙げられる。KKBOXで自分が再生している曲を、ほかの人が一緒に聴くことができるというもの。新曲の発表時に曲を囲んでファン同士でチャットするというイベントも行なわれているようだ。

 料金は月額980円。登録後14日間は無料で楽しめる。auかんたん決済を使えば1ヵ月間は無料。

AWAと同じようにレコメンドラジオの「チャンネル」をトーキング・ヘッズでスタート。ストラングラーズ、The B-52's、ブロンディ、St. Vincent、ニュー・オーダーと、こちらもなるほどの選曲。ただしAWAに比べると、ピックアップされるアーティストのバリエーションが少なく、それほど長い時間は楽しめない

(次ページでは、「老舗かつマルチプラットフォームな日本のサービス」)

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