猫宅訪問シリーズ第5回は杉並区にお住まいの小嶋さん。
玄関を開けるといきなり猫のお出迎え。
猫が飛び出ないよう据え付けられた柵にまで来てくれてるじゃないか。
おお、ありがとう。なんと素晴らしい。はじめて逢うのに。
まあ、飼い主の方と一緒に玄関に入ったので「あ、帰ってきた」タタタタッ「あれ?知らないのがいる」という感じなのだが細かい事は気にせず、訪問。
黒くて渋いおうちである。
出迎えてくれた2匹は三毛の兄弟で合わせて「豆ズ」。何が豆なのかというと、名前がそれぞれ「小豆」(あずき)と「ささげ」だから。「あずき」はともかく「ささげ」は初耳。
「ささげ」は赤飯に使われる豆。江戸時代の話、小豆は煮ると皮が破れるため、それが「切腹」に通じるというので、武士の間で煮ても破れない「ささげ」が使われたんだそうな。
それは知りませんでした。いやあ勉強になった。
実は小嶋さん、菓子職人で、杉並区の成田東で「寅印菓子屋」(http://tora105.com)という洋菓子屋さんをやってるのだ。ちなみに猫がいるのは自宅なので、お菓子屋さんに行っても会えません。菓子屋では菓子を楽しみましょう。
話を戻すと、2匹は兄弟である。だからすごく似てる。前の猫宅訪問の3兄弟はそれで「あとになってどれが誰だか写真を見てもわからない」という困ったことになったので、今回は最初に対策。
それぞれをスマホで撮って名前を書き込んだのである。
これでOK。そしてちょっとくつろいでいると、部屋の隅に置いたヘルメット(今回は自転車で訪れたので)とカメラバッグが気になってしょうがない2匹の姿が。
あずきはヘルメットに顔をつっこんでくんくん(たぶん、クサイと思うのだけど)、ささげはバッグの背当てに向かってくんくん(こっちもいっぱい汗かいてるのでクサイはず)。知らない匂いがやってきて興味津々なのだ。
このあとささげはバッグの上にちょこんと座って寛いでしまったのだった。
この「豆ズ」も2匹で性格が異なってて、動きがゆったりしてておとなしい(飼い主にいわせると「どんくさくて運動神経が鈍い」)のが「ささげ」。
2匹一緒に遊んでる瞬間の1枚(冒頭写真)を見てもなんとなくわかる。左にいる顔が黒いのが「あずき」動きがシャープで手が早そう。逆に右にいる「ささげ」はポーズものんびりしてる。
「ささげ」はそういうのんびりする姿が似合う。今回も気がついたらカゴに入ってアゴをのっけてた。猫って「アゴのせ」が好きだよね。うちの猫も好き。
「ささげ」が好きなもうひとつの場所がお風呂場。浴室にある棚の上が大好きらしい。
いやあ、なんかわざとらしいくらい似合ってますな。
(次ページに続く、「猫写真にマッチするレトロな雰囲気の家がいい!」
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