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山谷剛史の「アジアIT小話」 第104回

話題の安倍首相ロボも! 中国のロボット展示会で最新中華ロボを体験!!

2015年07月30日 12時00分更新

文● 山谷剛史

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安倍首相の謝罪ロボットや美少女ロボットなど
人型ロボットもいっぱい!

 もうひとつの柱である人型ロボットについて紹介していこう。

 先行者のようなお騒がせロボットが登場した。中国メーカー製の「安倍首相の謝罪ロボット」なるロボットである。

安倍首相ロボット。似てるのだろうか?

安倍首相ロボット。似てるのだろうか?

人が近づくとぺこりと謝罪

人が近づくとぺこりと謝罪

 もっとも、筆者自身会場で見かけ、近づくとスーツ姿のおじさんが何も言わず頭を下げるロボットで、接待用アンドロイドかと思ったのだが、これが安倍首相だとは思わず、後でニュースで話題になっていて驚いた。中国メディアでは「自己満足の産物」などと評されるなど、日中メディア双方で酷評されていた。

 CIROS2015での人型ロボットは、中国メーカーのロボットがほとんどだったが、その中国メーカーの中で多数派となったのが給仕ロボットである。

給仕ロボは、多くのメーカーがさまざまな製品を出した

給仕ロボは、多くのメーカーがさまざまな製品を出した

レストランでの採用が多そう。つまりロボットレストランが中国中にできそうだ

レストランでの採用が多そう。つまりロボットレストランが中国中にできそうだ

美女ロボットやモニターに表情を出すロボットなど、コミュニケーション系の展示も目立った

巡回してデータ分析するロボット

巡回してデータ分析するロボット

 今年の旬なロボットといえるかもしれない。てるてる坊主のような外形で二足歩行はせず、あらかじめ決めた線の上を歩き、ボタン操作で止まったり、振り向いたりできる製品ばかりだ。

こちらは2つのディスプレーを使った受付型ロボット

こちらは2つのディスプレーを使った受付型ロボット

 美女をテーマにしたロボットや、ディスプレーがあり、そこに顔が表示されるロボットなどがある。どうも中国中で給仕ロボットが働くロボットレストランが登場しそうだ。

踊れるロボット「Alpha」

 子供向けのおもちゃは今年登場した新しいものはなく、ペットボトル大のサイズで、でんぐり返しをしたり、踊ったりするロボットや、会話に応じるロボットはあるが、目立った新製品はなく、2~3年前からあるものが目立つ。

さまざまなロボットがあったものの
ネットユーザーの反応は薄め……

顔を赤らめる表情を見せる「RoboThespian」

顔を赤らめる表情を見せる「RoboThespian」

人に合わせて動くことも

人に合わせて動くことも

専用タブレットで交流する、NECのPaPeRoっぽいロボット

専用タブレットで交流する、NECのPaPeRoっぽいロボット

復旦大学の愛家1号というロボット

復旦大学の愛家1号というロボット

 地元上海人の家族連れが注目し、メディアも記事を掲載したが、中国すごい!的な製品は登場せず、ネットユーザーの反応は薄かった。

 ただ一斉になにか同じジャンルのロボットを出すトレンドのようなものはあるので、あるときは突然成長した中国製ヒューマノイドが各ブースで出ているかもしれない。興味があれば一度行ってみるのもいいだろう。


山谷剛史(やまやたけし)

著者近影

著者近影

フリーランスライター。中国などアジア地域を中心とした海外IT事情に強い。統計に頼らず現地人の目線で取材する手法で,一般ユーザーにもわかりやすいルポが好評。書籍では「新しい中国人~ネットで団結する若者たち」(ソフトバンク新書)、「日本人が知らない中国インターネット市場」「日本人が知らない中国ネットトレンド2014」(インプレスR&D)を執筆。最新著作は「中国のインターネット史 ワールドワイドウェブからの独立 」(星海社新書)。

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