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「HP PPS Innovation Day」シンガポールレポート ― 第3回

コカ・コーラ「ネームボトル」を実現したHPの“巨大プリンター”に圧倒されてきた

2015年06月15日 22時40分更新

文● 金子/ASCII.jp

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HPの誇るデジタル印刷機「Indigo 3000 Digital Press」。“Printer”ではなく“Press(印刷機)”なのだ

 シンガポールで開催されたHPの報道関係者向けイベント「HP PPS Innovation Day」。レポート第1回はSFチックな手操作でコンテンツの作成が可能な一体型PC「Sprout by HP」、第2回は、日本向けに開発された1kgのモバイルノート「EliteBook Folio 1020 G1」などのPC製品を紹介した。続いては、分社化して誕生する「HP Inc.」のもう1つの柱、プリンター関連だ。

HPのデジタル印刷機で印刷したラベルを張ったコーラの瓶。コカ・コーラの「ネームラベル」のラベル印刷にも使われたという

 サーバーは「Hewlett-Packard Enterprise」、ワークステーションとPCは「HP Inc.」に分割されるが、プリンターは印刷業向けの大判プリンターから家庭用プリンターまで一括して「HP Inc.」の管轄となる。

 イベントが行なわれた「Graphics Solution Centre of Excellence(CoE)」は、インクの生産設備であると同時に、日本国内に持ってくるのも難しい大型プリンターのデモンストレーションの場であり、今回は日常生活で見る機会はまずない巨大なプリンターに出会うことができた。

機「Indigo 3000 Digital Press」の内側。本機はラベル & パッケージ用で、75cm(30インチ)幅の用紙に印刷できる
 
こちらのIndigoではラベルを印刷(左)。ラベル1枚1枚に異なる名前が印刷されている(右)
 
完成したラベル(ラベルのカットは他社の装置を利用)。記者の名前が入ったラベルも作ってもらった
ボトルや箱、お菓子の包装、さらに米袋までIndigoは様々な商品の印刷に使われる
コカ・コーラのボトルも
Indigoならではの実績が、日本でも大きな話題のコカ・コーラ「ネームボトル」、

 Indigoがターゲットとする産業印刷は、シェアの9割以上がオフセット印刷だという。印刷イメージの「版」を作り、この版で印刷するオフセット印刷は、同じ内容を大量に印刷する用途に適しているのだ。

 一方、Indigoは「版」を作らず、1部1部で異なる内容を印刷できる。製品名的には「“Printer”ではなく“Press(印刷機)”」だが、巨体なプリンターと考える方がわかりやすいだろう。ラベルの一部だけ異なるデザインで印刷することも可能だ。大量生産の製品でありながらラベル1枚1枚にユニークな名前を印刷した、コカ・コーラの「ネームボトル」はデジタル印刷なくては実現できなかったのだ。

段ボールパッケージ向けの「Scitex 17000」
Scitex 17000に段ボールを入れているところ。人との対比で、その巨大さが実感できるだろうか
こちらは看板や壁装材、さらに車両のラッピングなどに対応するLatexシリーズ。幅3m以上の印刷が可能だ

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