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プリンストンが販売する高機能ストレージ「Drobo」を活用しよう 第2回

Droboオーナーの俺が初心者のフリをしてDrobo 5Nを設定してみた

2015年06月19日 11時00分更新

文● 飯岡真志 編集 ●金子/ASCII.jp

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Drobo 5Nに3台目のHDDを追加する

 1TB SATA HDDをもう1台用意し、3番目のドライブベイに差し込む。すると、わずか数秒で新しく差し込んだHDDの横のLEDが緑色に点灯し、点灯しているバーグラフが短くなった。Drobo Dashboard上では3台目のHDDも問題なく動作しており、実効容量も約0.9TBから約1.8TBへと増加していることが見てとれる。ここで必要なユーザーのアクションは、HDDを確実にドライブベイに差し込むだけだ。

3台目の1TB SATA HDDを追加。手タレは筆者

追加したHDDも問題なく認識されているようだ

気がつくとストレージの実効容量が増えている!

 RAID 1やRAID 5のアレイでHDDを交換した際には、アレイを再構築するための「リビルド」が起きる。リビルドは昨今の大容量HDDでは長時間を要するうえに、その最中にはストレージのパフォーマンスも低下する。一方Droboが採用するBeyondRAIDでは、HDD追加して実効容量が増加するまで、きわめて短時間で済む

 資料が見つからなかったので想像になるが、3台目のHDDを追加後も、HDD 2台の状態で記録済みのデータには手を付けず、追加されたデータのみRAID 5相当の記録をしていると思われる。つまりDrobo内部では、RAID 1相当の部分とRAID 5相当の部分が混在しているのだろう。さらにHDDを4台、5台と追加していった場合も同様だ。そして空き容量が逼迫した段階で、初めてリビルド相当の作業が行なわれるというわけだ。

シン・プロビジョニングで、1TBでも16TBドライブに見せる

 Droboシリーズのストレージは実効容量が変化するわけだが、このようすはWindowsやMac OS Xからはどのように見えるのだろうか? 結論から言うと、OSからは常に約16TB(Drobo 5Nの場合)のストレージとして見えている。この16TBは、Drobo 5Nで利用可能な最大容量だ。

 一般にストレージの容量は一瞬で消費されるわけではないので、最初から16TBの領域すべてを用意する必要はなく、使用量に応じて実効容量を増やしていけばいい。この仕組みはシン・プロビジョニング(Thin Provisioning)と呼ばれ、ビジネス用途のストレージ機器では今や常識とも言えるものだ。

Windows 8.1から見たようす。1TB HDD×3の状態だが、Windowsからは15.9TB(17,568,645,672,960バイト)のドライブとして見える

Mac OS X Yosemiteから見たようす。約17.57TBと大容量だ。(Windowsでの値と異なるのは、17,568,645,672,960バイトをTB表記する際の計算方法の違い)


 

(次ページ、「肝心の性能はどうだろう」に続く)

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