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「InterSafe MobileSecurity」の販売を6月よりスタート

ALSI、専用ブラウザ不要のiOS向けセキュリティサービス発表

2015年05月26日 16時30分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

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5月26日、アルプス システム インテグレーション(ALSI)はスマートデバイス向けの統合セキュリティサービス「InterSafe MobileSecurity」の販売を6月1日から開始する。スマートデバイスとクラウド間をVPNで接続することで、全ブラウザでのフィルタリングを実現する。

専用ブラウザなしでフィルタリングを実現

 InterSafe MobileSecurityは、専用Webブラウザなしでフィルタリングを実現するスマートデバイス(iOS)向けの統合型セキュリティサービス。スマートデバイスとクラウドをVPNで接続するため、すべてのブラウザがフィルタリング対象になるのが特徴。標準のSafariをそのまま利用でき、社内のアプリの動作も保証される。そのため、専用ブラウザのように操作性を落とすことがないという。

VPN型でフィルタリングを実現するため、Webブラウザを問わない

 また、メールのURLリンクを直接開けるのがSafariだけという仕様になっているため、高い操作性とセキュリティを両立できるというメリットもある。さらにユーザー拠点とVPN接続することで、リモートアクセスの際にフィルタリングをかけることができる。フィルタリングに関しては国内最大クラスとなる147カテゴリを用意しており、柔軟にフィルタリングを設定できる。また、クラウド型で提供されるため、導入や運用が容易という特徴もある。

 発表会に登壇したセキュリティ事業部 ビジネス企画部 プロダクト企画課 課長 和田 秀之氏は、勤務時間に業務と関係ないサイトを閲覧しているユーザーが7割に上るという自社調査を披露。なかには利用時間が4時間になるユーザーもいるとのこと。和田氏は「せっかく業務効率を上げようとしても、これでは逆効果になる」と指摘した。

勤務時間内における業務に関係ないサイトの閲覧時間

MDMやアプリ制御の機能も提供

 フィルタリングに加え、モバイルデバイス管理(MDM)やアプリ制御の機能も提供。MDMでは、パスワードルールやデバイスやアプリ情報の収集、リモートワイプ/ロックなどの機能を提供。プッシュ配信とMDM設定が外れない削除ブロックという2つのプロファイルが利用できる。さらに、アプリの制御に関してはホワイトリストやブラックリストが利用でき、AppStoreの遮断でアプリのインストール自体を禁止する他のMDMと比べ、柔軟性が高いという。

 サービスの利用料はWebフィルタリング、ファイアウォール、MDMなどの機能を提供するベースセキュリティサービスが年額6000円。その他、アプリ制御/配布、違反、挙動警告、アクセスログ管理などの機能を提供する「マネジーメントオプション」が年額4800円、HTTPS通信のフィルタリング・アクセスログ管理を提供する「SSLデコードオプション」が年額1200円、ユーザー拠点へのリモートアクセスを提供する「拠点間VPNオプション」が年額7200円、ログの保存領域拡張のログディスクプラスが10GBあたり年額12万円となる(価格はすべて税抜)。

 従来、パッケージ版を中心に数多くのセキュリティ対策製品を提供してきたALSIだが、今回のInterSafe MobileSecurityを皮切りに、サービス事業も積極的に推進。単にパッケージ製品をオンライン化するだけではなく、サービスとしてのメリットを追求していくという。

ALSIセキュリティサービスプラットフォーム

初出時、ログディスクプラスの価格に誤りがありました。お詫びし、訂正いたします。本文は訂正済みです。(2015年5月28日)

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