普段使いには十分な性能を搭載
「HP Stream Mini 200-020jp」(Stream Mini)が搭載するCPUは、インテルのCeleron 2957Uで、動作周波数は1.4GHz。また、メモリー容量は2GBで、モバイルノートなどと比べても控えめな性能に見えるが、実際のところ、パフォーマンスは十分なのだろうか?
そこでいくつか、ベンチマークを実行してみることにした。まず、Windows 8.1のシステム評価ツール「WinSAT.exe」を実行してみたところ、次のような結果になった。
WinSAT.exeの結果 | |
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プロセッサ | 5.7 |
メモリ | 5.5 |
グラフィックス | 4.5 |
ゲーム用グラフィックス | 4.9 |
プライマリディスク | 7.45 |
体感通り、Stream Miniはストレージの性能が高めの結果になっている。プロセッサやグラフィックスなどは最新のCPUを搭載したノートなどに比べると確かに低めだが、想像していたよりは良好な結果だ。
次に、PCMARK 8 HOME ACCELERATEDでは、下表のようにスコアが1906となった。
PCMARK 8 HOME CONBENTIONAL 3.0スコア | |
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HOME Score | 1906 |
Test duration | 42min 38s |
Web Browsing - JunglePin | 0.39629s |
Web Browsing - Amazonia | 0.15021s |
Writing | 7.5s |
Casual Gaming | 13fps |
Video Chat v2 / Video Chat playback 1 v2 | 30fps |
Video Chat v2 / Video Chat encoding v2 | 316ms |
Advanced Photo Editing part 1 | 0.53838s |
続いて3DMARKも実行してみたところ、図のようになった。PCMARKおよび3DMARKの結果を見ると、グラフィックス周りの性能はやはり低め。しかし、本機の価格やカタログスペックから想像するよりは良好で、健闘していると言っていいのではないかと思う。動画やRAW画像の編集などは少々荷が重いかもしれないが、閲覧がメインの用途ならば、本機でも十分快適に楽しめるはず。もちろん、Web閲覧やメール、ビジネス系アプリでの文書作成などの普段使いには十分な性能だ。
ゲームベンチも実施
このほか、Stream Miniでゲーム系のベンチマークも試してみた。まず、「ドラゴンクエストX ベンチマークソフト」では次の結果になった。
「ドラゴンクエストX ベンチマークソフト」 スコア | |||
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グラフィック設定 | 解像度 | スコア | 評価 |
標準品質 | 1280×720 | 2733 | やや重い |
標準品質 | 1920×1080 | 1506 | 重い |
評価を見ると、1280×720の解像度で標準品質なら、なんとかプレイできるという感じだろうか。
また「MHFベンチマーク【大討伐】」と「FINAL FANTASY XIV: A Realm Reborn ベンチマーク キャラクター編」では、それぞれ次のような結果になった。
「MHFベンチマーク【大討伐】」 | |
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解像度 | スコア |
1280×720 | 1454 |
1920×1080 | 715 |
「FINAL FANTASY XIV: A Realm Reborn ベンチマーク キャラクター編」 | |||
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解像度 | 品質 | スコア | 評価 |
1280×720 | 標準品質(デスクトップPC) | 2198 | 普通 |
1280×720 | 高品質(デスクトップPC)985 | 動作困難 | |
1280×720 | 最高品質 | 949 | 動作困難 |
1920×1080 | 標準品質(デスクトップPC) | 1097 | 設定変更が必要 |
こちらも1280×720ドットならば、なんとかプレイできそうな結果になった。
ちなみに、Stream MiniはCeleron 2957UやSSDなどの省電力なパーツを使用しているためか、発熱は少なめ。稼働中に本体に触ってもあまり暖かくは感じない。ファンレスではなく、本体内に小型のファンを搭載しているが、かなり負荷の高い処理をしている最中でもファンの音は静かだった。静かな環境で音楽や動画を鑑賞したいという人にはうれしいポイントだ。
(次ページ、「拡張性もばっちりな小型PC「Stream Mini」の使い道」に続く)