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「ビジネスマンの文房具」がさらに改良

改良を重ね、王道を行くビジネスモバイル「ThinkPad X250」

2015年03月10日 09時00分更新

文● 天野 透、編集●ASCII.jp

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12.5型ということで、右手小指が使うキーが、ほかのキーより3割ほど小さい

もうワングレード上のキーボードを望みたい面もあるが

 X250がビジネスユースを強く意識したつくりになっているということはよく解った。では従来のThinkPadシリーズが持っていた利点はどうだろうか。たとえばキーボードは、快適性や生産性に直結する非常に重要な要素であるにも関わらず、スペックシートには表れにくい。

 実際に文章を入力した感想では、確かな打鍵感があり、バタつきも感じられない。クリック音も最近の流行に乗った、「パチパチ」という音が鳴らない設計のものになっている。

 Lenovoに問い合わせたところ、標準キーのピッチは1.85mm (水平方向)/1.80mm (垂直方向)という回答があった。キーストロークは1.8mmで、Ultrabookを始めとした薄型ノートの中では深い。

 ただし「」や:といった、右手小指が使うキーの多くが、ほかのキーより小さいのは困りものだ。左右の幅には余裕があるように感じるが、薄型の筐体に背の高いアナログRGB出力やイーサネット端子を収めるため、端子のある左右側面ギリギリまでキーボードを広げることは難しいのだろう。一方で14.0型クラスのThinkPad X1 Carbonでは、すべてのキーが均等かつフルサイズで置かれている。このあたりはサイズの差が使い勝手の差につながる部分だろう。「より選んでもらえる」マシンを目指すなら、もう一段洗練されたキーボードを望みたいところだが、これは高望みだろうか?

 外出先での使用を想定して、電源を外した状態で膝上に置いての文章入力も試してみた、こちらはフラットなボディーとパームレストの広さが功を奏して、かなり安定した入力ができた。発想をすぐ形にしたいモバイラーや、時間を無駄にできないノマドワーカーにはうれしいポイントである。

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