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6段配列キーボードに加え、上部ボタンが独立したThinkPadクリックパッドに

レノボ、Broadwell世代にThinkPadシリーズを一新

2015年02月10日 13時51分更新

文● 編集部

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ThinkPad Helixの2画面出力を活用。3画面で作業するThink Client Brand Managerの土居憲太郎氏。

 レノボ・ジャパンは2月10日、最新の「ThinkPad Helix」「ThinkPad Yoga 12」などを含む、ThinkPadシリーズの最新モデルを発表した。

ThinkPad Yoga 12

ThinkPad Helix

 CES 2015でアナウンスされたThinkPadシリーズの新ラインアップのうち、1月14日に発表された「ThinkPad X1 Carbon」「ThinkPad E550/E450」を除く、国内向け全モデルの発表となる(一部日本には導入されない機種もある)。6段配列キーボードの搭載に加え、5ボタンクリックバッドから従来型のThinkPadクリックパッドを搭載。Broadwell世代のCPUを採用するなど、スペックを底上げしている。

 主なラインアップは下記。

 ThinkPad Helix(11.6型)
 ThinkPad Yoga 12(12.5型)
 ThinkPad X250(12.5型)
 ThinkPad W550s/W541(15.6型)
 ThinkPad T450(14型)
 ThinkPad T450s(14型)
 ThinkPad T550s(14型)
 ThinkPad L450(14型)

第2世代「ThinkPad Helix」

 デタッチャブルタイプのThinkPad Helixは、CPUにCore Mシリーズを搭載し、ファンレス化した。クリックパッドの変更、バッテリー駆動時間の延長(JEITA 2.0測定基準で約11時間)、microSDカードスロットの追加、薄型(11.6mmから9.6mm)・軽量化(835gから795g)などが主な特徴となる。また、ThinkPad X1 Carbon同様PCIe x4対応の高速なSSDを選べる。

ThinkPad Helix。純正オプションとして2種類のキーボードが用意されている。背面には指紋認証ユニットを付けられるようになった。

ウルトラブック プロ キーボード(左)とウルトラブック キーボード(右)。キーボードそのものの違いのほか、バッテリー内蔵の有無、装着方法、USB端子の種類などが異なる。

ウルトラブック キーボードは、写真のように本体を上に置くように装着する。

NFCの場所がわかりやすくするため、シールが貼られている。側面にフルサイズのUSB端子を持つほか、SIMカードスロットやmicroSDカードスロットを持つ。なお、SIMフリーのLTEモデルも用意されるが、SIMカードとの互換性の検証ができないため、法人向けモデルのみの提供となる。

発売予定のケース。本体をくるむようにして保護し、持ち歩ける。

 ディスプレー解像度は1920×1080ドット(IPS)。最大512GBのSSDや指紋認証ユニットの搭載が可能。キーボードはバッテリー内蔵でトラックポイントも持つ「ウルトラブック プロ キーボード」(本体込みで1.7kg)とともに非搭載の「ウルトラブック キーボード」(同1.4kg)の2種類を用意しており、プロキーボード利用時には本体を含めて3画面での利用が可能となる。

 またタブレット部分にUSB 3.0端子を持つことになり、ウルトラブック プロ キーボード利用時でUSB 3.0端子が2系統、ウルトラブック キーボード利用時でUSB 3.0+USB 2.0の2系統が利用できる。vPro対応モデルも用意する。

ThinkPad Yoga 12

 ハイブリッドタイプのThinkPad Yoga 12は第5世代Core iプロセッサーを搭載。360度回転するヒンジ機構に加え、液晶ディスプレーが180度以上開いた状態ではキーボード面が平らになり、誤操作を防ぐ仕組みを取り入れている。またストレージは256GBのSSDのほか、最大1TBのハイブリッドHDD(キャッシュとして16GB SSD)などが選べる。バッテリー駆動時間は、JEITA 2.0測定基準で約9時間。vPro対応モデルも用意している。

ThinkPad Yoga 12。360度回転するヒンジで自由なスタイルを選べる。

液晶ヒンジの角度によってキーボードの状態が変わる点は従来機種と同様。

左右のインターフェース。

排気口。ファンが静音タイプに変更された。

Windowsボタンが本体の形状に合わせて段差がある。これもこだわりか。

 ディスプレー解像度は1920×1200ドット(IPS)と、1366×768ドットの2種類。いずれもタッチに対応する。ファンをより静音なタイプに変更している。CESではより大画面のThinkPad Yogaも発表されているが、国内投入の予定は現状でない。

ThinkPad X250

 12.5型のThinkPad X250は、解像度のバリエーションが豊富。1366×768ドットの解像度ではTN/IPS/IPSタッチの3種類、1920×1080ドットではIPS/IPSタッチの2種類が選べる。CPUには第5世代Core iシリーズが選べる。バッテリー駆動時間はJEITA 2.0測定基準で約11時間(3セルバッテリー搭載時)。SSD容量は最大512GB。重量はタッチなしでSSDを選択した場合、約1.4kg。

ThinkPad X250

 実用性と携帯性の高さから人気のモデルであり、なじみある6段配列/ThinkPadクリックパッドの入力環境で使いたい層には注目。

ThinkPad W550s/W541

 Quadroシリーズ搭載のモバイルワークステーションがWシリーズ。ともに15.6型のディスプレーを持ち、解像度は1920×1080ドット、2880×1620ドット(タッチ/非タッチ)が選べる(3Kパネルは15.5型と若干小さい)。

ThinkPad W550s

 W550sは薄型モデルで最大約22.4mm、重量約2.23kgからと携帯性にも配慮している。GPUはQuadro K620M(2GB)。最大1TBのHDDを搭載可能。バッテリー駆動時間はJEITA 2.0測定基準で約15時間。

 W541は厚さ約27.9mm、重量約2.27kg。CPUは第4世代Core i(Haswell)コアとなり、GPUもQuadro K1100MまたはK2100M(2GB)となるが、最大2TB HDDや最大32GBメモリーなど拡張性が高い。

ThinkPad T550/T450/T450s

 15.6型のT550シリーズと、14.0型のT450/T450sがあり、T550シリーズの解像度の選択肢はW550sと同様。T450/T450sに関しては、1366×768ドット、1600×900ドット(タッチ/非タッチ)が選べる。厚さと重量はT550が約22.4mm/2.27kg、T450が約21mm/1.73kg、T450sが約21mm/約1.59kg。3シリーズとも従来機種より軽量化した一方で、USB端子が4系統から3系統に減った。またT550は光学式ドライブが廃止されている。

ThinkPad T550

ThinkPad T450

 いずれも第5世代Core iシリーズの搭載が可能。HDD容量は最大1TB。ディスクリートのGPUが選べる。T550とT450はGeForce 940M(1GB)、T450sはQuadro K620M(2GB)。バッテリー駆動時間はJEITA 2.0測定基準でT550が約15時間、T450が約10時間、T450sが約10時間(いずれも3セルバッテリー搭載時)。

ThinkPad L450

 14.0型で1366×768ドットまたは1920×1080ドットの解像度が選べる。厚さは約24mm/重量は約1.9kgから。第5世代Core iシリーズ搭載で、最大1TBのHDDを搭載可能。バッテリー駆動時間はJEITA 2.0測定基準で約12時間。軽量化・長時間駆動した一方で、USB端子の数は4系統から3系統に減っている。

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