東芝ダイレクトの13.3型モバイルノート「dynabook R63」を大活用している、という記事を書いた(関連記事)が、その後継となるモデルが登場。乗り換えることにしたのである。
はっきり言ってしまえば、見た目において新機種感はない。アルミ合金素材を採用するボディー外観はほぼ一緒であり、OSもWindows 7と変わらない。13.3型のフルHDディスプレーも、筆者が気に入っている「アキュポイント」(スティック型ポインター)も、いまだに慣れない矢印キーもそのまま踏襲されている。
では何が変わったのか? まずCPUがCore i7-5500U(2.4GHz/最大3GHz)になった。1月に発表されたばかりの第5世代Core iプロセッサー(Broadwell-U)である。
従来モデルのCPUはCore i7-4510U(2GHz/最大3.1GHz)であり、ベースクロックが向上。また、(CPU内蔵の)グラフィックスは「インテル HD グラフィックス 4400」から「インテル HD グラフィックス 5500」になっており、こちらもベースクロックは200MHzから300MHzに向上している。
実際にベンチマークソフト「PCMark 8」でdynabook R63新旧モデルの計測を行なってみた。おそらく一番基本的な「Home」で測定したところ、旧機種が2169なのに対し、新機種が2874というスコアだった。
細かく見ていくと、ウェブブラウズやテキスト作成の項目はそれほど変わらないが、写真加工については2倍以上のスコアとなっている。また、ビデオチャット動画のエンコーディングについても2倍以上の性能となった。
カジュアルゲームの項目でも、旧機種が15.4fpsなのに対して、新機種は21fpsと描画性能が高速化しており、主に映像・画像系の処理でパワーアップしていることが分かる。
ただ、本機はビジネス用途での活用が多いと思われるので、主にビジネス系ソフトの使用を想定した「Work」でも測定してみた。結果は、旧機種が3382だったのに対して新機種は3956というスコアになった。
項目的には写真加工の項目がなく、カジュアルゲームの代わりにスプレットシートが加わっているだけだが、そのスプレットシートの結果が新機種は旧機種の2倍優れており、表計算ソフトも快適に使用できそうだ。
このように処理性能を強化しながらも、バッテリー駆動時間は従来の約13時間から約15時間(JEITA Ver2.0)となっており、より快適に、かつより長く使えるようになった。
直販価格は18万4680円(Office付きモデルは20万5200円)ということで決して安くはないが、本気で使えるモバイルPCが欲しいのであればおススメだ。