「VAIO Z」徹底レビュー - 使い勝手最高、驚きのモンスターモバイル
28W版BroadwellとM.2接続のSSDを搭載
続いて「VAIO Z」の構成パーツについて見てみよう。「VAIO Z」は購入時にCPUやメモリー容量、ストレージの種類を選択可能だ。CPUの選択肢としては、開発コード「Broadwell」こと第5世代のCore i7とCore i5が用意されている。特徴的なのは、モバイルPC向けの「Broadwell-U」シリーズのなかでも、28W版のCore i7-5557U(3.1-GHz)とCore i5-5257U(2.70GHz)が採用されている点だ。
モバイルPCでは同じBroadwell世代でも15W版のCore i7-5500U(2.4GHz)かCore i5-5200U(2.2GHz)を採用している機種がほとんど。動作周波数で15W版を上回る28W版を搭載した「VAIO Z」は、標準的なモバイルノートよりも高い性能を持っているのだ。
グラフィックス機能としては、CPU内蔵の「Intel Iris Graphics 6100」を利用する。15W版のCore i7-5500UとCore i5-5200Uの内蔵GPUは「Intel HD Graphics 5500」。3D描画性能についても、他社製の標準的なモデルに比べて高い性能を持っているのだ。
メモリー容量は8GBか16GBのどちらかを選択できる。どちらもオンボードで搭載されているため、あとから容量を増設することはできない。長期間快適に利用することを考えれば、16GBを選択したほうが好ましい。
ストレージは、128/256/512GBの容量を選択可能だ。注目したいのは、標準でM.2 PCIe x4接続のSSDが使われている点。一般的なSATA接続やmSATA接続では転送速度が最大6Gbpsだが、M.2 PCIe x4接続なら最大32Gbpsと5倍以上も速い。そのぶん高速なアクセスを期待できる。
インターフェースとしては、HDMI端子(4096×2160ドット/24Hz対応、または3840×2160/30Hz)、USB 3.0端子×2(1ポートは給電機能付き)、SD/SDHC/SDXC対応メモリーカードスロットを用意している。対応する無線機能はIEEE 802.11a/b/g/n/acの無線LANとBluetooth 4.0の構成だ。カメラの有効画素数はフロント約92万画素、リア約799万画素となっている。
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