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13万円の高級ウォークマン「NW-ZX2」を隅々まで解説! ― 第3回

「ウォークマンは音が割れない」――NW-ZX2のソフト面の工夫を開発陣に聞く!

2015年02月21日 12時00分更新

文● 海上 忍、編集●ハシモト/ASCII.jp

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 前回は「NW-ZX2」のハードウェアについて、ソニーの開発陣に話を聞いたが、引き続きソフトウェアについてのこだわりを聞いた。

NW-ZX2の開発メンバー(左からプロジェクトリーダー:佐藤 朝明氏、音質設計担当:佐藤 浩朗氏、ソフトウェア担当:村山 敬氏、商品企画担当:田中 光謙氏)
NW-ZX2の開発メンバー(左からプロジェクトリーダー:佐藤 朝明氏、音質設計担当:佐藤 浩朗氏、ソフトウェア担当:村山 敬氏、商品企画担当:田中 光謙氏)

独自の高音質音楽再生の仕組みを採用

ZX2に搭載されているAndroidのバージョンは4.2.2。“枯れた”システムのほうが安定しているため、必ずしも最新版をキャッチアップすることはないそうだ ZX2に搭載されているAndroidのバージョンは4.2.2。“枯れた”システムのほうが安定しているため、必ずしも最新版をキャッチアップすることはないそうだ

 従来モデルの「NW-ZX1」に続き、ZX2ではOSにAndroidを採用している。バージョンは4.2.2で、最新版のLollipop(5.0)ではないが、ソフトウェア面での質問を行なうにあたりその点から聞いてみることにした。

 そして、ついにAndroid版が公開されたオンキヨーのハイレゾ対応音楽プレーヤーアプリ「ONKYO HF Player」(Android版iOS版)が動作するのかどうか、そこも確認しておきたい。

 結論からいうと、ONKYO HF PlayerはZX2上で動作はするが、ハイレゾ再生はできないようだ。理由は「Androidでハイレゾ音源を再生するにあたり、独自の仕組みを用意しているから」(佐藤朝明氏)だそうで、詳細は未確認だが、内包された独自開発のドライバーでハイレゾ音声を出力するONKYO HF Playerはハイレゾ再生できないと思われる。

同社システム&ソフトウェアテクノロジープラットフォーム ソフトウェア設計本部の村山 敬氏 同社システム&ソフトウェアテクノロジープラットフォーム ソフトウェア設計本部の村山 敬氏

 本体のみのハイレゾ再生を目指すZX2からすると、アプローチがまるで異なるのだから無理もない。「最新のOSにキャッチアップしていこうという意図はない」(村山氏)と、あくまで音楽再生用の基本ソフトがAndroidの役割だ。

 スマートフォンを利用したハイレゾ再生環境とも、目指すところが違うという。「“ハイレゾ再生”とそれを高音質で聴かせるというのは別なはず。音質という点では、高品質部品を奢れる専用機が有利」(佐藤朝明氏)と自信のほどをのぞかせた。

 ソフトウェアという観点からいえば、音響処理にもソニー独自の技術が生きているという。「ゲインが高いコンテンツの再生中に音響処理を強くかけると、普通は音が割れてしまうところだが、ウォークマンは絶対に割れない。ソニーしか持っていない、音が割れないソフトウェア技術を持っているからだ」(佐藤浩朗氏)。

 しかも、「聴感上の音量に変化はないにも関わらず、特定の周波数だけ下げるなどゲインを下げるだけでない方法」(村山氏)のように、音質に影響しないよう配慮しているという。

(次ページに続く、「44.1kHz系クロックを追加! DSD再生にもいい影響が」)

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