今はCDが必要だけど、今後はワイヤレスで聴ける音源もあり?
ところで、日本では数が減ったとはいえ、まだCDは売れ続けているよね。だってお店で普通に売っているから。だけど世界的に見ると廃れる一方なんだ。下手をするとCDという規格の先行きが危うい気がするくらいにね。
YouTubeのようなインターネットの媒体は、音楽の宣伝手段としてすごく有効だ。だってJKのみんなも聴いているわけだから。でも、それで済ませてしまうから音源が売れなくなるって人もいる。CDだけじゃなく、iTunes Storeのようなダウンロード販売も厳しくなっているのもそのせいだろうと。
その一方で、相変わらずCDはライブ物販の主力商品なんだ。おじさんはインディーズのバンドもやっているんだけど、YouTubeも含めたインターネットの仕組みは、ライブでお客さんを集めるのに効くという実感を持っている。
そしてお客さんはライブという体験をした記念に、何か物が欲しいんだね。それでCDを買ってゆくわけだけど、もしCDが規格として廃れてしまったら、かろうじて存在する音源を売る手段がなくなってしまうんだな。だからモノとして音楽を売る方法をいつも考えている。
CDレコ Wi-Fiをしばらく使ってみて思ったんだけど、これは電波で呼ぶと音が出てくる薄い箱なんだよね。中に入っているものが何かは関係ない。つまりWi-FiやBluetoothでペアリングすると音が出てくる何か、みたいな音源の方向性もアリかもと思った。
まあ、それはともかくとして、せっかく買ったCDを聴かないのはもったいない。スマホしか持っていなくても、CDレコ Wi-FiがあればCDが聴けるんだってことを覚えておいてね。じゃ、またいつか!
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著者紹介――四本 淑三(よつもと としみ)
1963年生れ。フリーライター。武蔵野美術大学デザイン情報学科特別講師。新しい音楽は新しい技術が連れてくるという信条のもと、テクノロジーと音楽の関係をフォロー。趣味は自転車とウクレレとエスプレッソ