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業務提携の取り組み成果の第2弾を発表

ドワンゴ×NTT、Oculus Riftでリアルタイムのライブ鑑賞が可能に!

2014年11月20日 20時04分更新

文● 花茂未來

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ドワンゴとNTTが業務提携の取り組み成果の第2弾を発表

 ドワンゴとNTTは11月20日、2013年7月より開始した業務提携の取り組み成果の第2弾を発表した。内容は大きく3つ。

「視聴品質最適化技術」の評価および実証実験の開始

 2014年2月に発表したサービス利用者の環境やネットワークの混雑状況に応じて、最適な配信レートなどを過去の状況から予測する「視聴品質最適化技術」の評価結果を踏まえ、11月20日より実証実験をスタートする。

 これまでの実験では、NTTが「視聴品質最適化技術」を実現する品質APIの試作環境を設置。ドワンゴではそのAPIに接続し、Android端末を利用しているユーザーの視聴情報を送信し、配信レートを最適化した場合にどの程度、体感品質が向上するかという分析を実施していた。

 これにより、最繁時には33%のユーザーに発生していた再生停止を1~2%に減少、体感品質の向上、通信データ総量の17%低減という効果を確認。こうした結果により、大きな品質改善が見込めるとの判断。11月20日より本機能をユーザーに試験提供して実証実験を実施する。対象ユーザーはAndroid向け公式アプリ利用ユーザーから無作為に抽出する。


「H.265/HEVC」技術をニコニコ生放送に適用する共同実験を開始

 4K・8Kサービスをはじめとする高臨場なサービスを、従来と同一の帯域で提供することが可能な次世代映像符号化規格のHEVCを、「ニコニコ生放送」に適用する共同実験を開始する。

 これまで、HEVCは従来規格であるH.264と比較すると処理負荷が高く、特にライブ配信サービスを低コストで行うことが極めて困難だったが、NTTが低レートでも小画面を高画質にリアルタイム圧縮できるソフトウェア技術を確立。従来のH.264と比較してデータ量を最大50%削減している。これにより、PCだけでリアルタイム圧縮が可能となり、安価なライブ配信サービスを構築可能になった。

 今回はこの技術をニコニコ生放送に適用して、処理性能・画質および帯域削減効果を実証する共同実験に着手する。


「バーチャルリアリティLIVE配信サービス」の実用化と初回放送実施

 ドワンゴとNTTが共同開発した、「全天球映像向けインタラクティブ配信技術」を実装した「バーチャルリアリティLIVE配信サービス」を実施。これは、11月17日に開催された歌手・小林幸子さんの日本武道館公演のニコニコ生放送で実施された。

 同サービスでは、ライブ会場に設置した360度全天球カメラの映像から、視聴者が「Oculus Rift」などのヘッドマウントディスプレイを通して好きな方向を自由に見渡すことができるというもの。

 さらに見ている方向の映像を高品質に選択配信する技術により、臨場感溢れる映像の体験が可能となった。

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