このページの本文へ

前へ 1 2 3 4 5 次へ

4K60p対応、洗練された画像処理で地デジも4Kに迫る美しさ

AQUOS XL20は、8年後を見据えて作られた

2014年11月17日 11時00分更新

文● 折原一也、編集部、写真●小林 伸

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

独立したキャビネットを持つ2.1chスピーカーを搭載。パネルも狭額・薄型でスタイリッシュな印象を与える。

8K時代への応用も望みたい

 最後に取材をしていて印象的だったのが、液晶テレビの買い換えサイクルについての話だ。シャープの調査によるとこれは8年程度であるという。今から8年前というと、ちょうどシャープが亀山第二工場を立ち上げたタイミング。その時のプレミアム2Kモデルからの買い換え候補として、2Kとしての最高画質を持つ、AQUOS XL20を用意したというのだ。

取材にご対応いただいた、シャープ デジタル情報家電事業本部の指出実氏(右)とデジタル情報家電事業本部の小池晃氏(中央)。

 翻って今から8年後のことを考えてみよう。

 2018年より8K試験放送も開始し、2020年には既に東京五輪も開催され、既に8K放送も本格化しているタイミングになることだろう。その時にはAQUOS XL20と同じクアトロン・プロの技術を使い4Kテレビを作ることで、8Kの表現を持ったテレビを商品化できる事になるだろう。XL20の現行のデジタル放送に対する画質研究もまた、8K時代に4Kソースをいかに高精細に表示するかに注力して行われている。

 AQUOS XL20は、そんな未来を見据えた技術を2Kから4Kの過渡期に実現させた、技術的にも面白いモデルとして注目したい機種だ。

ポイント:XL20では、4Kカメラで撮影したり、4Kマスタリングした映像をフルハイビジョンに落としたソースだけではなく、一般的なハイビジョン放送を4Kにアップコンバートした際にも恩恵が受けられる画作りにこだわっている。輪郭を立ててもオーバーシュート・アンダーシュートがなくノイズの強調もしない緻密さがウリ。

前へ 1 2 3 4 5 次へ

カテゴリートップへ

週刊アスキー最新号

編集部のお勧め

ASCII倶楽部

ASCII.jp Focus

MITテクノロジーレビュー

  • 角川アスキー総合研究所
  • アスキーカード
ピックアップ

デジタル用語辞典

ASCII.jp RSS2.0 配信中