SeeQVaultなら4Kコンテンツの保存も可能
SeeQVault対応HDDはもうひとつの活用方法がある。4K動画などのコンテンツの保存場所としての用途だ。
今のところ4K動画は自分で撮った著作権保護のないコンテンツなので、バックアップに制限はない。しかし、商用の4K放送や4K動画配信がはじまるとそうはいかなくなる。現行のBDでは4K動画の保存には容量的に厳しいし、少なくとも現在は4K動画をBDに保存できないし、再生できない。BDでの4K動画の保存や再生の規格がまだ未完成だからだ。
そこでSeeQVault対応HDDの登場となる。パナソニックのDMR-BRZ2000などの今秋発売のモデルは、4K動画の取り込みに対応したが、内蔵HDDへの保存のほか、SeeQVault対応HDDへの保存も可能になっているのだ。
本来なら4K動画といえども著作権保護がかかっていなければ、BDレコから一般的なUSB HDDへの保存ができてもよさそうだが、現状はSeeQVault対応HDDのみ。これは、将来登場する著作権保護がかかった4Kコンテンツの保存を見据えたものと考えていいだろう。
4K対応のBD規格も来年初頭には登場すると言われているが、容量的なものを考えるとHDDへの保存ができた方が便利。SeeQVault対応HDDはこうした4Kコンテンツのためのものとも言える。これから登場する4Kコンテンツを積極的に楽しみたいという人にとっても、SeeQVault対応HDDは注目すべき新規格なのだ。
究極のテレビ好きに贈る! 全チャンネル録画×2で
完璧な録画体勢を構築!!
最後は、絶対に録り逃したくない番組をしかも厳重に保存しておくためのテクニック。
デジタル放送がほとんどコピーワンスだった時代、多くのヘビーユーザーは同じ番組を2度録画するというテクニックを使っていた。手間はかかるが、同じ番組を2重で録画しておくことで、快適な日常的な視聴用のHDD保存とコレクションとしてのBD保存を両立できるいいアイデアだった。
現行の地デジやBS民放の無料放送はダビング10(コピーを最大9回できる。最後の1回はコピーワンス)があるので、あまりこういったテクニックを活用する機会は減ってきたが、実は全チャンネル録画機では案外有効なテクニックだったりする。
全チャンネル録画機はHDD容量がいっぱいになると古い番組から自動的に消去されてしまうからだ。これはダビング10もコピーワンスも関係ない。そのため、大事な番組はこまめにダビングして保存する必要があるが、録画予約を忘れるのと同様にダビングをし忘れるようなことも少なくない。
さらに、何かの拍子に全チャンネル録画機がストップしてしまうと、その録り逃し量は膨大。そのショックはかなり大きい。
そこで、全チャンネル録画を2重化するわけだ。全チャンネル録画可能なBDレコを2台使い、大事な番組を放送するチャンネルは2台でそれぞれ録画しておく。オリジナルが2つに増えれば、自動消去であってもダビングし忘れする危険は半分に減らせる。録り逃しゼロに加えて、完璧な保存体制までが整うというわけだ。
(次ページに続く、「貴重な番組のバックアップと保存期間延長ができる!」)
この連載の記事
-
第2回
AV
3~2チューナーBDレコで「録り逃しゼロ」に近づくための鉄則! -
第1回
AV
全部録ればいい! 全チャンネル録画レコを買うべき7つの理由 -
AV
年末年始の特番・アニメを録り逃さないBDレコの最強活用テク - この連載の一覧へ