「マイクロソフトは、Dynamicsに対して本気である」
Microsoft Dynamics CRM Onlineを担当する日本マイクロソフトのDynamicsビジネス本部長・日隈寛和執行役は、「マイクロソフトは、Dynamicsに対して本気である。
業界の中でマイクロソフトがユニークなポジションにあるのは、プラットフォームサービス、業務効率化アプリケーション、CRMおよびERP製品群という3つのクラウドによって、新たな形でのプロダクティビティソリューションを提供できる点。これはマイクロソフトだけが持つ特徴である。
Microsoft Dynamicsは、売れている、伸びている、そして競合他社も気にかけている。後発だがマイクロソフトはここに多くの投資を行なっている」と語る。
全世界で4万社425万ユーザーへの導入実績、
日本でも過去7年連続で2桁成長を達成
Microsoft Dynamicsは、全世界で4万社425万ユーザーへの導入実績を持ち、40四半期連続での2桁成長を達成。また、Dynamics CRMでは5000社、Dynamics ERPでは5500社のパートナー企業がある。日本においても、過去7年連続で2桁成長を達成。1000社以上の導入実績を持ち、Dynamics CRMおよびERPで100社以上のパートナーがあるという。
「日本のDynamicsに対して大きな投資を行なっていくことが、グローバル戦略の中で決定している。国内のDynamics専任営業体制を倍増させ、パートナーもリクルーティングして倍増させる。そして、マーケティング活動の強化を通じて、3年先を見据えて、先行投資、認知度向上、採用事例の増加などを行ない、事業拡大に乗り出す」とした。
「クラウドで営業力アップ↑キャンペーン」を実施
マーケティング施策の具体的な取り組み施策として、「クラウドで営業力アップ↑キャンペーン」を実施。通常のCRMの費用と同じ投資額で、Dynamics CRM Online Professional、Power BI for Office 365、Office 365 E3の3つのクラウドサービスを利用できるようにするという。
「Power BI for Office 365を活用して、様々なソースからデータを統合してデータを分析。より的確にアクションの判断ができる。さらに、Office 365 E3を活用することで予定調整や顧客向けのメール配信と、社内報告作業をひとつの作業で完了するなど、二重入力の手間をなくし、非効率的な業務を削減。チームメンバーとコンタクトして顧客の課題を解決したり、社内エキスパートからヘルプを受けるといったことも可能になる。
そして、Dynamics CRM Online Professionalにより、業務プロセスを設定し、成約に導くのに必要なタスクをガイドし、新人に対してもシステマチックに業務の効率化を支援。成約率を高めることができるようになる。これこそがマイクロソフトならではのプロダクティビティソリューションの形である」と、キャンペーンで提供する3つのサービスの組み合わせによるメリットを強調した。
Dynamics CRM Marketingの日本語化に続き、
Customer Careやソーシャルリスニングの日本語化を推進
これまでは圧倒的に製造業への導入が多かったというが、金融、公共、サービス分野へと新規顧客を拡大。さらに、マーケティングプラン立案機能などを持つDynamics CRM Marketingの日本語化に続き、今後、Customer Careやソーシャルリスニングの日本語化を進めることを公表。また、Dynamics AX on Azureを投入する計画も明らかにした。
「マイクロソフトが持つ様々なソリューションとコンバインすることが、他社にはない提案。これをパートナーとともに販売していく。これも直販指向が強い競合他社とは異なる点だ。使いやすい操作性、拡張性を持ち、WOW!といってもらえるような驚きを伝えたい」とした。
Dynamics CRM Onlineは、前年比5倍以上の販売実績を目指しているという。本気になったマイクロソフトが、この分野でどんな成果を出すのか。
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