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ワークロードごとのI/O負荷制限、仮想環境との統合管理などの新機能も

NEC、従来比最大4倍性能の「iStorage Mシリーズ」5製品発売

2014年10月14日 18時37分更新

文● TECH.ASCII.jp

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 NECは10月14日、クラウド基盤向けSANストレージ「iStorage Mシリーズ」において新機種の販売を開始した。従来機比で最大4倍の性能を実現しているほか、ワークロード単位でI/O性能を制御/確保する機能、仮想化管理ツール上に仮想サーバーとストレージリソースを関連づけて表示させる機能などを追加した。

「iStorage M710」の筐体

 今回発売されたiStorage Mシリーズ製品は、エントリー機種の「M11e」(税別希望小売価格は61万5000円)からデュアルコントローラー構成/ミッドレンジ機種の「M710」(同 1705万3000円)まで5機種。いずれも大容量のキャッシュメモリとSAS SSD、ニアラインSAS HDDを搭載する。

 今回の新製品では、仮想サーバーが利用する論理ディスクごとにI/O性能の上限/下限を設定できる機能を備えている。これにより、特定のワークロードの負荷が急に高まった場合にも、他のワークロードに影響を与えず、安定したパフォーマンスを確保できる。

ワークロードごとのI/O性能を制限する新機能が追加された(概念図)

 また、仮想環境の基盤において、仮想サーバーとストレージリソースを関連づけ、1つの管理画面に表示することが可能となった。これにより、従来は仮想環境の管理画面とストレージの管理画面を見比べて対処する必要のあったパフォーマンスチューニングや障害特定などの作業が効率化する。なお、連携可能な管理ソフトは、NECの「WebSAM SigmaSystemCenter」およびヴイエムウェアの「VMware vCenter Operations」。

 さらに今回、「OpenStack」ベースのクラウド構築に対応するため、iStorage Mシリーズに対応するCinderドライバを提供する。

 なおNECでは、x86サーバーの「Express5800シリーズ」最新版において筐体デザインの刷新を実施したが(関連記事)、今回のストレージ新製品においてもデザインやインタフェースの共通化により、操作性や視認性の向上を図っている。

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