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目に優しくて多機能――フリッカーフリー、Black eQualizer、格闘モード装備

ゲーム実況者なら必ずチェックしたいBenQのゲーミング液晶 RL2460HT

2014年10月10日 11時00分更新

文● 高橋 量 撮影●篠原孝志(パシャ)

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プロゲーマー監修の画面モードを用意

 続いて、プリセットとして用意されている画面モードについて見てみよう。

 RL2460HTには一般的な用途向けの画面モードとして「標準」と「動画」「写真」「sRGB」「エコ」の5種類、さらにゲーム用の画面モードとして「RTS1」「RTS2」「格闘」「FPS」に加え、ユーザーが自由にカスタマイズできる「ゲーム1」「ゲーム2」「ゲーム3」の合計12種類が用意されている。OSDの簡易メニューを利用すれば、2ステップでモードを切り替え可能だ。

汎用的な「標準」モード

「動画」モードでは色温度が高く、コントラストが強め

「写真」モードはコントラストが高く、色合いが鮮やか

「sRGB」はsRGBの色空間をサポートするモード

「エコ」モードでは輝度が低めに設定されている

 ネット閲覧や文書作成など通常の利用には、もっともスタンダードな「標準」モードがおすすめ。写真や動画をより美しく表示したいときは、それぞれ専用のモードを活用するといい。輝度を抑えた「エコ」モードで、普段の消費電力量を減らすのもアリだ。

 ゲーム用プリセットの4種類については、それぞれのジャンルに合わせたチューニングが行なわれている。なかでも特に注目したいのが、アメリカ最強のプロ格闘ゲーマーとして知られるジャスティン・ウォン氏監修の「格闘」モードだ。

 エッジを強調することでキャラクターの位置や動きが明確になり、さらに輝度を抑えることで目の疲れを軽減している。実際にゲームをしていると、確かにほかの画面モードよりも細かな動きがわかりやすい。格闘ゲームファンなら、一度は試してみるべきだろう。

標準モード時のゲーム画面。今回はゲーム画面として「マインクラフト」を利用した

「RTS1」では標準時に比べて画面が明るくなっている

「RTS2」は「RTS1」に比べて輝度は変わらないものの、黒い部分がより明るくなっている

「格闘」では標準モードと比べて輝度がやや下がり、さらにシャープネスの適用によって画像の輪郭が強調されている

「FPS」では画面がやや明るくなり、画面の青みが抑えられている

 さらにメーカー独自の高速応答技術「AMA」によって、画面の速い動きも非常にクリアーに表示される。これらの設定をプリセットで切り替えられる点が、RL2460HTの魅力の1つなのだ。

眼精疲労を抑える「フリッカーフリー」と「ブルーライト軽減」に対応

 多くの人が、ゲームを長時間プレーしたあとに肩こりや目の疲れを感じたことがあるはず。その原因と考えられているのがフリッカーとブルーライトだ。

 フリッカーとは、簡単に言えば画面の「チラつき」のこと。とても高速に明滅を繰り返しているため、日常的に感じることはあまりないだろう。だが気が付かないうちに目への負担が蓄積し、その結果として眼精疲労や肩こりが発生すると言われている

 フリッカーは輝度を下げたときに発生しやすいため画面を明るくしておくことである程度防げるが、明るすぎる画面はやはり目の疲労を促進するため、なかなかやっかいな問題だ。

ブルーライト軽減機能を無効にした状態(写真左)と、効果を最大にした状態(写真右)。ブルーライト軽減機能が働いている映像は、色温度が上昇してやや黄色っぽくなっていることがわかる(雲の色に注目!)

 だが、RL2460HTをはじめとするBenQ製のフリッカーフリー対応液晶ディスプレーでは、原理的にチラつきが発生しない仕組み(解説記事を採用している。そのため長時間にわたって液晶ディスプレーを見続けても、一般的な液晶ディスプレーよりも目が疲れにくいのだ。

 今回のレビューにあたって、RL2460HTの輝度を下げて長時間ゲームをプレーしてみたところ、チラつきがないことは実感できなかったが、いつもよりも首のコリが少ないように感じた。普段から目の疲れや肩こりに悩ませている人なら、試してみる価値はあるだろう。

 もう1つの原因として考えられているブルーライトとは、LEDバックライトから発せられる光の青色成分のこと。目がブルーライトを長時間浴びることで網膜がダメージを受けるほか、眼精疲労や睡眠障害を引き起こすと言われている。近年ではブルーライトを減らせるメガネが話題を呼んだことも記憶に新しい。

 だが、RL2460HTのブルーライト軽減モードを使えば、わざわざメガネを用意しなくても害のあるブルーライトを減らすことができる。色味がやや変わってしまうものの、ゲームのプレーにはまったく影響はない。また色合いが変わるのはあくまでも液晶ディスプレーの映像だけ。録画したゲーム動画の色まで変わってしまうわけではないので安心して使っていただきたい。

 ネット閲覧や文書作成などの作業に比べてゲームは画面の動きが速く、そのぶん目も疲れやすい。ゲームを長時間プレーするなら、フリッカーフリーとブルーライト軽減に対応したゲーミングディスプレーであるRL2460HTを選ぶべきだ。

ゲームをとことん楽しめるコストパフォーマンスの高いディスプレー

 RL2460HTは高速な描画やゲーム用プリセットなどゲーミングディスプレーとしての基本を押さえながらも、視認性を向上させるBlack eQualizerや目の疲れを軽減するフリッカーフリー、ブルーライト低減モードといった実用性の高い機能を豊富に用意している。かゆい所に手が届く、文句なしの出来ばえと言えるだろう。

 ゲーミングディスプレーのなかには144Hzの高リフレッシュレートに対応しているモデルもあるものの、RL2460HTの場合は、ストイックに攻めるPCゲーマーだけでなく、PS3やPS4、Xbox Oneといった家庭用ゲーム機でカジュアルに楽しむユーザー層に“もう一歩先”を見せてくれる1台とでも評すべきモデルだ。

 なによりも最大の魅力は、これほどの性能を持ちながら24型ゲーミングディスプレーとしては価格が安い点にある。HDMIパススルー出力に対応している点も、ゲーム実況動画を作成する人には大きなメリットだ。プリセットの画面モードを利用することで、写真や動画、仕事の作業などゲーム以外の用途にも向いている。RL2460HTは最強のコストパフォーマンスを誇るゲーミングディスプレーなのだ。

BenQ「RL2460HT」の主なスペック
サイズ 24型ワイド LEDバックライト ノングレア(非光沢)
駆動方式 TNパネル(フリッカーフリー対応)
解像度 1920×1080ドット
画素ピッチ 0.276mm
輝度 250cd/m2
コントラスト比 1000:1(DCR 1200万:1)
応答速度 5ms(GTG 1ms)
視野角 170度/160度
入出力端子 HDMI×3(入力×2、出力×1)、D-sub15ピン×1、DVI-D×1、ヘッドフォンジャック、オーディオ入力
スピーカー 2W×2
消費電力 最大36W/エコモード20W
外形寸法 幅579×高さ502×奥行き213mm
重量 約5.2kg

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