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最新CPU搭載で長時間駆動を実現、キーボードも使いやすい2in1

2in1でわずか約745gのレッツノートは、実力も伊達じゃない

2014年10月03日 11時00分更新

文● 石井英男、写真●篠原孝志(パシャ)

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1台2役のレッツノートがここまで軽く小さくなった


 さて、レッツノート RZ4は、10.1型液晶を搭載した“2in1 PC”である。

 2in1 PCとは、ノートパソコンとしてもタブレットとしても使える1台2役のパソコンのこと。時にはタッチ、時にはキーボードと、状況に応じて使い分けられることが魅力だ。

タッチ操作に対応。液晶をぐるりと反転させれば、タブレットのような使用感が得られる。

オプションでキーボードカバーも用意。反転した際にキーに触れる違和感を防いでくれる。

 パナソニックは二軸ヒンジを活用し、ディスプレー部分がぐるりと背後に反転するコンバーチブルタイプの2in1 PCを発表している。「レッツノート MX」「レッツノート AX」といった機種だ。その機構はレッツノート RZ4も踏襲しているが、従来より驚くほど軽量になっている点がポイントとなる。


世界最軽量約745gの本体はまさに驚き


 サイズ的には、10型~11型クラスのディスプレーを備えた“コンパクトモバイル”のカテゴリーとなる。 本体のサイズは、幅250×奥行き180.8×高さ19.5mmで、B5の大学ノートとほぼ同じフットプリント。40枚つづりのノートを5冊重ねた場合とほぼ同じ厚さだ。しかも重量は紙のノートを下回る。

 ジャストB5サイズのレッツノートというと、ボンネット天板をはじめて採用し、約999gの軽量性を実現した「レッツノート R1」や、薄型筐体と革製のカバーを組み合わせた独特のデザインが魅力の「レッツノート J9」といった名機を思い起こす読者も多いかもしれない。

 レッツノート R1が実現したような「コンパクトで驚くほど軽量なレッツノートを再び」というユーザーの声は高かったのだろう。レッツノート RZ4はこうした古くからのレッツノートファンの気持ちをワクワクさせる、超軽量のノートパソコンである。

 その重量はわずか約745g。小型で軽量なレッツノートらしいレッツノートがほしいと考えていたユーザーの期待のさらに斜め上のスペックと言えるだろう。もちろん、10型クラスのコンパクトモバイルとして世界最軽量であるのは言うまでもない。

※コンバーチブルPCにおいて。(2014年10月2日現在、パナソニック調べ)


本体は極限まで薄肉化、巧みの技術で堅牢性も維持


 レッツノート RZ4がここまで軽量化できた理由は、本体の薄肉化だ。具体的には天板の最薄部が0.45mm、キーボード側のケース(トップ・ボトムケース)の再薄部は0.4mmしかない。従来機種のレッツノート AX3の天板が0.6mm、トップケースが0.55mm、ボトムケースが0.45mmあったことを考えると驚くほど薄い。


 となると堅牢性に犠牲が出るのでは? と考えてしまうが、そこはレッツノート。この点はしっかりと配慮している。ひとつ目は“VHフレームストラクチャー”と名付けられた必要な部分だけを厚くした構造。キーボードの底板は0.55mm、ヒンジ付近とキーボードとパームレストの境界部分は0.8mmと少し厚い。さらに建築物の梁のように、4側面と十字型の補強箇所を入れており、ここにネジを多めに打つことによって、強度を確保している。

薄型・軽量化と堅牢性を両立するための仕組み(パナソニック提供の資料から)

 天板に関しても、SXシリーズなどで実績のある偏肉構造のボンネットと液晶パネルの間に硬軟2種類のダンパー材を入れることで、バランスよく強度の確保と力の分散ができるよう工夫している。


 軽量化を実現するためには素材変更や構造の変更などさまざまなアプローチがあるが、今回はフットプリントの小ささもあり、素材変更(比重の軽い素材への変更)よりも、強度が必要な部分は厚く、そうでない部分は薄くすることが最適のアプローチだと判断したという。レッツノートではモデルごとに最適な技術を採用しているが、これも軽量化のためにさまざまなノウハウを積んできたパナソニックだからできたことと言えるだろう。

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