まさにプロ仕様! 耐衝撃性能も高い
NAS向けHDDの4TBモデルWD Red Pro「WD4001FFSX」
「WD4001FFSX」は「Red Pro」シリーズのHDD。“Pro”の意味は、8台以上搭載する大規模のNAS用に設計されている部分にある。
というのも、8台を超えるHDDを搭載したNASでは、HDDどうしの共振による激しい振動が筐体内部で起こる場合がある。そのため、衝撃性能の低いHDDを高密度に実装した状態で稼働すると、トラブルを引き起こすことがあるのだ。
Red ProシリーズのHDDでは、振動を監視し補正する機構が組み込まれている。また、Redでは3年間だった保証年数がRed Proでは5年となっている。
スピンアップ時の消費電力は18Wでアイドル時は11W。低くもなく、高くもないといったところ。
プラッタ容量は1TBだが、回転数は7200回転と速め。Crystal Disk Markでは、今回テストした6機種のうち、唯一シーケンシャルリードが200MB/sを超える値をたたき出した。
7200回転ということもあり、ランダムアクセスについても速く、微細なトランザクションが大量に発生しがちな大規模NAS用途でも十分に対応できるはずだ。
WD4001FFSXの主な仕様 | |
---|---|
容量 | 4TB |
回転数 | 7200rpm |
プラッタ容量 | 1TB |
プラッタ枚数 | 4枚 |
バッファ | 64MB |
インターフェース | SATA3 |
発売時期 | 2014年7月 |
実売価格 | 2万6000円前後 |
価格はちょい高めだが高速なデスクトップ向け
WD Black「WD4003FZEX」
デスクトップPC向けとなる「Black」シリーズのHDD。特徴的なのは、シーケンシャルアクセス時の速度だ。
7200RPMの回転数で転送速度は190MB/s以上と、上位のRed Proシリーズと同等。容量4TBで価格は2万2000円と少々高めだが、高解像度の動画編集など、大容量とスピードを求めるような用途に最適となっている。
その分、消費電力はアイドル時で11WとGreenシリーズと比較して高くなっている。
WD4003FZEXの主な仕様 | |
---|---|
容量 | 4TB |
回転数 | 7200rpm |
プラッタ容量 | 1TB |
プラッタ枚数 | 4枚 |
バッファ | 64MB |
インターフェース | SATA3 |
発売時期 | 2013年11月 |
実売価格 | 2万2000円前後 |
(次ページに続く、「コストパフォーマンス優先のHDD2製品」)
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