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イグノーベル受賞者も講演!! 謎技術展「NT金沢2014」レポ

2014年07月14日 17時00分更新

文● 多田祥人

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はんだづけアイドル誕生!?

 ワークショップスペースには、はんだごてプリンセス「あいんちゃん」がブースを出展していた。LEDに抵抗をはんだ付けする簡単な作業だったので、「これだったらできるかも」と挑戦する人が多く、5歳の子供をはじめ1日で2~30人が体験したとのこと。

 あいんちゃんは電子デバイスやメディアアートをあつかう情報科学芸術大学院大学(IAMAS)の大学院生。ハンダ付けを通して、体験者がどのように変化するのかを調査しているのだという。過去のワークショップでは、もともとパソコンに興味を持っていた小学生がハンダ付けを体験したことで、内部のハードウェアに興味を持つという変化があったとか。

デコレーションしたはんだごてを持つ、はんだごてプリンセスあいんちゃん

LEDと抵抗で作る『LED MAN』。手や足にボタン電池を挟むことで光る

プリキュアの武器を2日間で再現

 「完成品の展示だけではなく、作っているところも見てもらいたい」ということから、2日間の開催期間に何かを作ってしまおうというのが、五味さんとソラさんのブース「プリキュアものづくりライブ」だ。

 小さな子供にも、大きいお友達にも人気のプリキュア、作中に出てくる武器の「シャイニータンバリン」を作るという。タンバリンを叩くとSEが鳴り、周囲に付けた7つのLEDが光るものを計画していた。

制作する電子タンバリンの設計図。叩く振動を感知して電飾が光るなどのフローが検討されていた

実際に試行錯誤しながら制作している様子。周囲にいる出展者からアドバイスを貰うこともある。設計の段階からものづくりが見られる、貴重な場になっていた

電子ポットを調理器具にしてみた

 普通の電気ポットをハックして、任意の温度を維持できる「恒温調理器」を作ったのはGhz2000さん。恒温調理器ではが柔らかくジューシーで、なおかつサルモネラ菌などがいないという調理が可能だという。タンパク質が硬くなる温度よりも4度ほど低い温度で菌が死ぬという温度差を利用して、美味しい料理をする。次の実験課題は、調理した素材の味付けだという。

 他にも、ボードコンピューター、Arduinoにある隙間を詰めて小型化し、拡張機能のシールドを1枚の基板の組み込めるようにしたArduino互換基板「Universalno」も展示されていた。

ポットに繋がれた基板と、操作部分。操作部にあるボタンを押せばポットからお湯が出るようになっている

Arduinoに拡張機能のシールドを搭載した「Universalno」

小さな子供も、大きなお友達も大喜び

 子供に大人気だったのが、大道芸人のうーさん。芸歴9年のパフォーマーでバルーンアートで、初音ミクや、キュアサンシャインなどを作って会場を盛り上げていた。制作の過程を親子でじっと見つめるブースになっていた。制作は写真を見て、各部分を過去に作ったことのあるパーツを組み合わせて作っていくという。バルーンアートはインターネットにアップされた動画を見て修行したという。

うーさんとキュアサンシャイン。初音ミクのバルーンアートもあった

 家族連れで大人、子供ともに楽しめるニコニコ技術部イベントになっていたNT金沢。次のニコニコ技術部のイベントは名古屋で10月19日に開かれる「NT名古屋」がある。他にも技術系のイベントとしては8月23、24日に岐阜県大垣で「Ogaki Mini Maker Fair 2014」と題して開かれるので、気になる人はぜひ参加してみよう。



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