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今年も大盛況!! ものづくりの祭典「Maker Faire Tokyo 2013」レポート

2013年11月05日 15時00分更新

文● 広田稔(@kawauso3

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ガジェット好きならぜひとも訪れたいMaker Faire Tokyo。熱気であふれた会場を写真でレポートしていこう!

 11月3、4日、オライリー・ジャパンはDIYの展示発表会「Maker Faire Tokyo 2013」を開催した。プロ/アマ、企業/個人が入り乱れて、電子工作、ソフト、乗り物、映像、楽器、手芸、園芸など、幅広いジャンルで手作りの作品を披露するイベントだ。

 ほとんどの場所で通路が通りにくくなるほど人だかりができて、あちこちで「これはスゴい!」や「よく作ったなコレ」と驚きや笑いが巻き起こっていた。ざっくりまとめると「どえらくヤバい」ってことです。会場を回って目についた展示を写真でお届けしよう。

今年の会場は、お台場にある日本科学未来館とタイム24ビル

日本では通算9回目のMake系イベント

 Maker Fairは元々、アメリカ発祥のテクノロジー系DIY雑誌「Make」が2006年にサンフランシスコで始めたイベントが最初になる。日本では2008年から「Make: Tokyo Meeting」という名前でスタートした。

2009年のMake Tokyo Meeting 03は、多摩センターにあるデジタルハリウッド大学の八王子制作スタジオが会場だった2010年は東京・大岡山の東京工業大学キャンパスで開かれた
手のひらサイズのマイコンボード「Arduino」。いくつか種類があるがこれは一番代表的なArduino UNO

 ちょうどYouTubeやニコニコ動画、Facebook、Twitterなどが普及し始めたタイミングと重なったこともあり、ネットに投稿した動画が拡散して面白いと話題になって、その実物を見たり、作った人に会うために来場するという流れも生まれた。「Arduino」や「Raspberry Pi」に代表されるマイコンボード、3Dスキャナーや3Dプリンターといった周辺機器がより身近になったことも、このMakerムーブメントを後押ししている。

 イベントの参加者も右肩上がりで、2010年の第7回は出展者が260団体、来場者が1万2000人と過去最高を記録した。2012年には「Maker Faire Tokyo」と改名して、会場を東京工業大学大岡山キャンパスから日本科学未来館に移す。同時に入場料を無料から有料に変更したが、それでも240の出展者、9100人の来場者を集めて大盛況に終わった。

 あまりに人が集まりすぎたせいか、今年は近くにあるタイム24ビルも借りて、2ヵ所/4フロアで開催していたようだ。ちなみに出展の傾向として、3Dプリンターや電子回路キットなど、Makerを支えるアイテムを扱う企業の出展が多い印象だった。

ブロック型玩具感覚で電子回路が作れる!
KORG×littleBits「Synth Kit」

 「littleBits」は、米littleBits Electronicsの電子工作ガジェットだ。日本では電子楽器メーカーのコルグが11月から販売を開始する。電池やLED、スイッチといった40種類のパーツがモジュール化されており、各モジュールの左右にある磁石をくっつけて直感的に電子回路を作れる。

ビスケットのような(?)おしゃれな箱にモジュールが収められている

 子供がブロックおもちゃのように遊んで電子回路を学ぶだけでなく、自分の創作に組み込んで何かアクションを取らせる目的にも使える。「このぬいぐるみの目を光らせたいんだけど、電子回路はなんだか難しそう……」なんて目的を持ってるクリエイターなら、きっと役立つはず。

 今回のMaker Faireの会場では、littleBitsとコルグがコラボしたシンセサイザーのモジュールキット「Synth Kit」を12月中旬に発売することを発表していた(コルグのサイト)。オシレーターやエンベロープ、ディレイ、キーボードなど12個のモジュールが含まれて、価格はコルグオンラインショップで1万6000円だ。

Synth Kitをくっつけたところ。写真左、左端の青いモジュールが電源で、ピンク色がシンセ、右端の黄緑がスピーカーという構成だ。左から2番目にある横長のキーボードを押して音を出して、そのほかのモジュールでアレンジする
モジュール同士は、近づけると磁石でくっつく。逆に間違った方向だと磁石が反発してつながらない。子供でも間違わないうまいやり方

インテルが作ったx86互換のオープンハード「Galileo」

 インテルのマイコンボード「Galileo」(ガリレオ)もMakerを支援するアイテムだ。

Galileoの実機。Arduinoの「Arduino IDE」に似た統合開発環境を提供していて、「スケッチ」と呼ばれるGalileo用のプログラムを作れる

 Maker Faireに展示されている電子工作には、「Arduino」(アルデュイーノ)というマイコンボードとそれを制御するプログラムの開発環境のセットが使われていることが多い。拡張ボードやセンサーなどを付け足し、パソコンで簡単なプログラムを組んで転送すると、何かを動かしたり、光らせたり、音を出したり……といった活用が可能だ。

 Arduinoは、ハードもソフトもオープンソースとして公開されていて互換機が数多く登場している。そのインテル版がGalileoというわけだ。プロセッサーには、Atomより消費電力が小さい「Quark X1000」を採用(関連記事)。Arduinoと比較すると、メモリーが多めで、microSD/PCI Express Mini/EthernetといったI/O周りが充実し、フラッシュメモリー内にLinuxを搭載しているのが特徴だ。

クリエイターも興味津々。Galileoのプレゼンに多くの人が集まっていた12月中旬に発売予定だ
デモ用として披露されていたのが、デジタル猫じゃらし。赤外線センサーで猫を検知すると赤いレーザーを地面に照射し、鏡で動かして猫を惑わせるという代物になる

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