若年層も対象、コンピュータの世界へと誘う
「Code.org」
Codecademyが商用サービスをうたったものであれば、NPO団体が運営するサービス「Code.org」もあり、特に学生向けのコンピュータサイエンス教育に主眼を置いている。Code.orgのトップページにも出ているように、ビル・ゲイツ氏やマーク・ザッカーバーグ氏といった業界の著名人らのビデオメッセージが用意されており、彼らの“お墨付き”を前面に推しだしている感がある。
実際、米国政府や著名IT企業らのバックアップを受けており、プログラミングを本格的に学ぶサービスというよりも、本当の意味で若年層や学生をコンピュータの世界へと誘うことを目的としている。
それはコンテンツ内容にも現れており、「Angry Birds」「Flappy Bird」といったゲームのキャラクターをふんだんに用いて、プログラミングというよりもパズルゲームを解く感覚でミッションを達成していくものが基礎コースとなっている。また、Codecademyと同様に「Hour of Code」チャレンジという「1時間の集中レッスン」コースが複数用意され、プログラミングの世界への“とっかかり”を掴むものが中心だ。なお、Code.orgは日本語にも対応しており、その点で日本人の若年層にもお勧めできるものになっている(一部英語メッセージが混在する)。
その他のオンライン講座/教材
CodecademyやCode.org以外にも、CBT(Computer Based Training)をベースにしたチュートリアル型のプログラミング講座/教材はインターネット上に多数存在する。Redditではどの教育系コンテンツがいいのか紹介したディスカッションを見かけることがあり、このうちの一部を掲載する。
- Code Avengers(有償)
- Code School(有償)
- LearnStreet(無償)
- Pluralsight(有償)
- Treehouse(有償)
- Udacity(有償)
Web構築系のスクリプト言語が中心のCodecademyに対し、これらサービスはモバイルアプリ開発もターゲットにしているほか、各言語についてより詳しいチュートリアルが用意されていたりと、それぞれに得手不得手がある。なかには、自分の子供の進捗具合、成績を両親が確認できるようにしたサービスもあり、興味深い。
対応が英語のみなど日本人には若干ハードルが高い面もあるが、無料トライアルなどを利用して挑戦してみるといいだろう。