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あなたにふさわしいYOGA TABLETはコレだ!

高解像度で美画面化、自立するAndroidタブ「YOGA TABLET 10 HD+」

2014年06月06日 17時00分更新

文● 石井英男、写真●篠原孝志(パシャ)

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製品ラインナップを比較する

 それでは、YOGA TABLETシリーズの製品ラインナップについて見てみよう。まず、2013年11月に8型液晶を搭載したYOGA TABLET 8と、10.1型液晶を搭載したYOGA TABLET 10が登場した。YOGA TABLET 8とYOGA TABLET 10は、液晶サイズは異なるが、それ以外の基本スペックはほぼ同じで、CPUとしてMediaTek MT8125を搭載する。

 MediaTek MT8125は、クロック周波数1.2GHzのクアッドコアCPUであり、快適な動作を実現している。メモリは1GBで、ストレージ(フラッシュメモリ)は16GBである。YOGA TABLET 8とYOGA TABLET 10では、液晶サイズは異なるが、解像度はどちらも1280×800ドットで同じだ。視野角が広いIPS液晶を採用しており、斜めからでも見やすい。静電容量方式のタッチパネルを備えており、最大10点までのマルチタッチに対応する。

2014年5月に登場したYOGA TABLET 10 HD+

 センサーも充実しており、GPS、電子コンパス、加速度センサー、光センサーを備えているので、カーナビなどにも利用できる。バッテリーは、YOGA TABLET 8が2セル、YOGA TABLET 10が3セルであり、YOGA TABLET 8では最大約16時間、YOGA TABLET 10では最大約18時間(ともにWiFi使用時)という長時間駆動を実現していることも魅力だ。また、前面に160万画素カメラ、背面に500万画素カメラを搭載しており、写真や動画の撮影はもちろん、ビデオチャットなどにも利用できる。さらに、前面にステレオスピーカーを搭載しており、臨場感のあるサウンドを楽しめる。

 インターフェースとしては、microSDカードスロットとMicroUSBポート(OTG機能対応)、マイク/イヤホン端子を搭載しており、Androidタブレットとしては十分な拡張性を実現している。ワイヤレス機能として、IEEE 802.11b/g/n対応無線LAN機能とBluetooth 4.0を備えており、こちらも満足だ。本体サイズ/重量は、YOGA TABLET 8が約幅213×奥行144×高さ3.0~7.3mm/401gで、YOGA TABLET 10が約幅261×奥行180×高さ3.0~8.1mm、605gとなっている。また、Android OSのバージョンは、4.2.2となっている。

 YOGA TABLETシリーズの最新モデルが、2014年5月に登場したYOGA TABLET 10 HD+である。YOGA TABLET 10 HD+は、YOGA TABLE 10の上位にあたる製品であり、外観はそっくりだが、液晶解像度が大きく向上しただけでなく、CPUやメモリ、ストレージなどの基本スペックも強化されている。

右がYOGA TABLET 10 HD+。目視すると、HD+のほうが色温度が低く(暖色系で)、かつ色の再現がより鮮明な印象を受ける

IPSということで視野角も十分。机の上において寝かせておき、覗き込むように見ても見やすい

 まず、最大のウリである液晶解像度は、YOGA TABLET 10やYOGA TABLET 8が1280×800ドットであったのに対し、YOGA TABLET 10 HD+では1920×1200ドットへと向上している。ノートPCやスマートフォンなどで、フルHD液晶搭載と謳われることがよくあるが、フルHDとは1920×1080ドットであり、YOGA TABLET 10 HD+のほうが短辺が120ドット分多い。1920×1200ドットはWUXGAとも呼ばれるが、一度に表示できる情報量は、YOGA TABLET 10/8の2.25倍にも達する。液晶が高精細なので、写真や動画などもより美しく表示され、文字も見やすい。

 CPUもYOGA TABLET 10 HD+では、Qualcomm APQ8028へと強化されている。Qualcomm APQ8028は、YOGA TABLET 10/8に搭載されているMediaTek MT8125と同じくクアッドコアCPUであるが、クロック周波数が1.6GHzと高速化されており(MediaTek MT8125は1.2GHz)、動作速度が向上している。メモリは2GB、ストレージは32GBと、こちらもYOGA TABLET 10/8に比べてそれぞれ倍増している。カメラについても、前面の160万画素は変わらないが、背面カメラは500万画素から800万画素へと画素数が増加し、画質も向上している。

YOGA TABLET 10(左)とYOGA TABLET 10 HD+(右)のスタンド部分の比較。YOGA TABLET 10 HD+のほうがスタンドの奥行きが大きい。ボディ中央の切り欠きもなくなっている

YOGA TABLET 10 HD+(左)とYOGA TABLET 10(右)のスタンドモードの比較。YOGA TABLET 10 HD+のほうがスタンドの奥行きが大きく、より安定性が高い

 また、基本スペックだけでなく、使い勝手についてもさまざまな改良が行われている。まず、YOGA TABLETシリーズの特徴であるスタンドの奥行きが、YOGA TABLET 10よりも大きくなっている。そのため、スタンドモードでの安定性が向上したほか、チルトモードでの傾斜角度が少し大きくなり、より見やすくなった。重量バランスも変更されており、ホールドモードでより持ちやすくなっている。

YOGA TABLET 10(右)とYOGA TABLET 10 HD(左)チルトモードの比較。YOGA TABLET 10 HD+のほうが傾斜角度が少し大きくなっている

YOGA TABLET 10 HD+(右)とYOGA TABLET 10(左)のチルトモードの比較。YOGA TABLET 10 HD+のほうが傾斜角度が少し大きいことがよくわかる

訂正とお詫び: 画像キャプションに誤りがあったため訂正しました。(2014年6月14日)

 さらに、microSDカードスロット周りも改良が行われており、microSDカード挿入時にカードの頭がわずかに飛び出すようになった。YOGA TABLET 10/8では、microSDカードを挿入すると、完全にスロットの中に入ってしまうため、取り出すのがやや大変だったが、YOGA TABLET 10 HD+では、microSDカードを挿入しても頭がわずかに飛び出すようになったため、取り外しが簡単にできるようになった。さらに、microSDカードスロット部分を覆うカバーも新たに用意されている。

YOGA TABLET 10 HD+のmicroSDカードスロット部分。スロット部にカバーが設けられている

YOGA TABLET 10(左)とYOGA TABLET 10 HD+(右)のmicroSDカードスロット部分の比較。YOGA TABLET 10ではスロット部にカバーが用意されていない

 Android OSのバージョンも4.3へとアップデートされている。本体サイズ約幅261×奥行180×高さ3.1~9.1mmで、幅や奥行きはYOGA TABLET 10と同じだが、厚さが1mm大きくなっている。重量は626gで、21gほど重くなっているが、前述したように重量バランスが変更されているため、実際に持ち比べてみると、ほとんど重くなったとは感じられない。また、バッテリー駆動時間も、最大約20時間(WiFi使用時)とさらに延びており、タブレットの中でもトップクラスの駆動時間を誇る。このように、YOGA TABLET 10 HD+は、液晶解像度や基本スペックだけでなく、細かな部分も多数改良されており、Androidタブレットとしての完成度はさらに向上しているのだ。

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